「今」の色
2010年 06月 15日
私が撮りたいのは笑顔の写真だけじゃない。
光に溢れた景色の横で
時に鋭い闇や温かい深さが
図らずも飛び出るところがある。
レンズを向けたときにぱーっと広がる笑顔も好きだけれど
逃げることも、おびえることもなく
射すくめられるようにカメラを貫く視線に
私はゾクゾクする。
怒りでも、悲しみでもなく、あきらめでもなく
人間が人間たる、一言で表現のできない深い思いが
一瞬の瞳に刻まれているのをみて
心のドグマがフツフツと音を立てる。
職業カメラマンではないけれどいい写真を撮る友人が
「毎日写真をとっているとそのうちにカメラがいらなくなるんだ。
ファインダーを通していろんな人間や自然の機微に触れていると
感覚が研ぎ澄まされる。一日一枚、写真をとるようにしていると
ある種の悟りに近づいていくんだよ」
そんなことを言っていた。
私は達観するのが悟りなんだとしたら
完全に反対の方向、天に行かずに
地球の中心部にぐぐぐと引き寄せられているというのに
彼の感覚はちょっとわかる
記録を残すというよりも
「今」をがしっと掴むことに
はまりかけている現場7年目。
今を生きることにがむしゃらだった時期をすーっと通過して
いろんなものが明後日の方向に広がってきた。
状況も、私の環境もあんまり変わってないのに
自分の視線の力みが落ちると
世界がぱーっと4Dに広がってくる。
光に溢れた景色の横で
時に鋭い闇や温かい深さが
図らずも飛び出るところがある。
レンズを向けたときにぱーっと広がる笑顔も好きだけれど
逃げることも、おびえることもなく
射すくめられるようにカメラを貫く視線に
私はゾクゾクする。
怒りでも、悲しみでもなく、あきらめでもなく
人間が人間たる、一言で表現のできない深い思いが
一瞬の瞳に刻まれているのをみて
心のドグマがフツフツと音を立てる。
職業カメラマンではないけれどいい写真を撮る友人が
「毎日写真をとっているとそのうちにカメラがいらなくなるんだ。
ファインダーを通していろんな人間や自然の機微に触れていると
感覚が研ぎ澄まされる。一日一枚、写真をとるようにしていると
ある種の悟りに近づいていくんだよ」
そんなことを言っていた。
私は達観するのが悟りなんだとしたら
完全に反対の方向、天に行かずに
地球の中心部にぐぐぐと引き寄せられているというのに
彼の感覚はちょっとわかる
記録を残すというよりも
「今」をがしっと掴むことに
はまりかけている現場7年目。
今を生きることにがむしゃらだった時期をすーっと通過して
いろんなものが明後日の方向に広がってきた。
状況も、私の環境もあんまり変わってないのに
自分の視線の力みが落ちると
世界がぱーっと4Dに広がってくる。
by miomiomiomion
| 2010-06-15 10:17
| ナショナルミオグラフック