世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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熱帯自然主義

明後日から4日だけナイロビ出張なんですが
中部にある普段使っている空港(というかほとんど滑走路)が
すごいことになっていて行けるかわかりません。
その理由がまたすごいのよ。

ドバイからプライベートジェット(しかも大型)到着。
その飛行機には乗客が誰も乗ってなくてただソマリア紙幣
がいっぱい積み込まれている。
いくらかはわからないのだけれど
よその国から、自分の国の札束がぎゅうぎゅうに詰まれた謎の飛行機が
飛んできて、許可を得てないものだから
空港に、武装勢力が集結中。

全部偽札だといううわさもあり、
別のうわさによるとこれは地元政府に流れる闇資金だという話もあり、
とにかく出所と資金の流れ先が不明なので
空港に銃を持った人大集合で
一触即発らしい。(行ったわけじゃないから伝聞)
でもたぶん、行ってみたらピリピリしているわけじゃなくて
みんなキャット(覚醒要素のある麻薬的な葉っぱ)を噛みながら
だらーんとして何か起こるのを待っていそうな気がする。

私たち国連機関がターゲットになっているわけではないので
普通に国連機が着陸して、私たちを乗せて出発する
というシナリオも可能性としてはおおいにありますが、
周りにぐるーと銃を持った人たちがいて
大金を積んだ飛行機がある場所で
果たして何が起こらない、といえるのか。
否!というわけ。
車に乗って北上するか。

とにかく崩壊国家だけあって何にもなしで
何でもありなこの国で、
普通に命があって生きていけることは
ありがたいことです。
いろいろ情報として聞くと深刻なのに
なぜか切迫するものがない。

うちのコンパウンドに勝手に生息している猫(10匹はくだらない)のうち
3匹が妊娠中。飼ってるわけではなくて、獣医もいないので
ねずみ講式に増えますが、

勝手に増えたら食べ物がなくて自然に淘汰される

という自然主義なソマリアでは
あまり大問題ではないようです。
「猫にえさをやるな」というルールもないので
私は自分の食べた分の残りの肉やら骨やらをあげますが
全部が全部いつも所定の位置にいるわけでなく
今日は5匹で、昨日は見たことない猫がいて、明日は誰もいないとか
そんな不変則な出没。
いつもみんな適当に生きている感じ。
生きることが大変なのに、なぜか切実な差し迫ったものがない。
猫も、人も。

カオスなのに、どこかしーんとしているのは
この国のだるい暑い空気に育まれた「なんくるない」気性のせいでしょうか。
飛行場に集まっている人たちもきっと
愛国心に満ち満ちてたり、何かを守ろうとしているわけではなく
「いざとなって大混乱になったら分け前はもらおう」という
魂胆があってなんとなく集まっているんじゃないかと推測。
おなかがすいたらおうちに帰ってたり。

一生懸命生きることは大切だけれど
いつもいつも気合全開じゃなくていいのです。
暑いし、予定もないから
常時気が張り詰めてるとエネルギーの消耗が激しい。
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by miomiomiomion | 2010-06-25 22:27 | 衣食住