世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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大人の社会科見学

プラハとチェスキーで行った博物館二つ、感想

1.セックスマシーンミュージアム(プラハ)

アミューズメント系の遊園地でもお店でもなくて
ちゃんといわゆる大人のおもちゃ博物館。
確かに人類が誕生してから
セックスがあって人類が今につながっているわけだから
とりたてて内容が目新しいわけじゃないわけだけれど
それにしても1925年にスペインで撮影されたポルノ映画って!
チャップリン初期の映画じゃないけれど、
セリフや効果?音がなくてクラッシックなピアノの音楽が流れる無声映画。
医者の夫が患者の親子に手を出し、その医者の妻は
召使の男の子と女の子と3Pの関係を持つという普通に内容はえぐいのだけれど
当時の王様の要請で作れたポルノ映画だけあって
リアルな音響がなく流れるクラッシック音楽とコルセットとかレースとか
巻き髪と肉付きのよさが象徴する真性中世っぷりも手伝って
思いがけなくポップな出来上がり。
これだと両親が1階にいて、こっそり2階でみてても問題なさそうな感じ。
それにしてもよくこの画像クオリティで残っていたなぁ。
物品展示も1920年にイギリスで使われた手動式
(電池とか電気とかないからハンドルでくるくる回すという笑)偽ペニスとか
電動勃起マシーンとか(電流を流して、直接ぶつに刺激を与えて
利用する怖い品)とか戦前に使われたSM用の椅子とか
「聖水」をいれる彫刻の施した壺とか
つっこみどころ満載で、まじめな博物館でした。
子ども連れて入るような文部省認定博物館ではないけれど
なかなか面白い展示が目白押し。
(3階はあまり意味がない、というか
デパートのジム用品売り場みたいな感じ。
1920年の骨董品だったら笑って見られるんだけど
今使われてるSM用品みせられてもね~。ガスマスクしてセックスするか?)
別にフェティシズムというのは、現代の病んだ社会が
産んだものではなく、戦前や20世紀そこそこには
普通にSMとか3Pとかスカトロとかあったんだ、へーという学び。
日本でだって浮世絵で結構リアルな春画とかあったわけだから
別に驚くことでもないのかもしれないのだけれど。
自分の根底の価値観にこれから多大な影響は
たぶんなさそうですが、興味深かったです。

2.拷問博物館(チェスキークロムラウ)

中世に魔女狩りとか犯罪者の告白用につかわれた
体の肉をはがす棒とか、じりじり首を絞める道具とか
恐ろしい器具の展示と、ビジュアルでの説明。
おどろおどろしいBGMと、首が切り落とされる動画とか
釣り下がっている骸骨とか
質の悪いお化け屋敷の様相。
確かに内容的には知っておくべきことなのかもしれないけれど
終わって一言

中世に生まれなくてよかったね

いまどき小学生でももっとまともな感想文を書けそうな・・・
とにかく、落ち着きのない人とか(!)、人が普段考えないことを考える人とか
出る杭が打たれるのは何も日本社会に限ったことではないわけで、
その仕打ちの酷さといったら、人権とかそんなものは存在しなかった
中世のそれは、今考えても鳥肌もの。
こんな美しい太陽が降り注ぐヨーロッパで
数百年前に人が人を疑って餓死させたり、十字架に貼り付けたり
火であぶったり、水に沈ませたり・・・
人間誰しも持ちうる隠れた恐ろしさと残酷さについて
思いがめぐさせる数10分。

普段使わない脳みその右の斜め裏26度下らへんが
刺激される文化活動ができるのも旅の楽しみです。
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by miomiomiomion | 2010-07-15 02:28 | 旅の記録