世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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猫道支援

5匹いた子猫が3匹になってしまいました。

週末はえさをあげる人がいないので
オフィスから、宿泊所というかゲストハウスに
母猫ごと箱にいれて持ち帰ってきてたのだけれど
(もともと母猫はこのゲストハウス出身)
こういう生活共同体生活をしていると
全員が全員猫好きじゃないしね、
衛生状態がどう、とか
アレルギーがどう、とか
いろいろ文句をいう人がいるわけですよ。
もともとこのゲストハウスから
うちのオフィスに移動させたのも

子猫が大量に生まれて困るから
捨ててしまおう

と言った人がいたので
路上で殺される前に
助けなくては!
と人道支援ならぬ
猫道支援に走ったわけですが。

別にえさやれ、とは言わないけれど
猫を蹴飛ばす人ってだめだよね、人間として。
人道支援に携わる人が全員人格者なわけじゃないし
まぁ猫を世話したから人格者ではないわけだけれど、
こんな生まれたばっかりで手のひらサイズの
小さな小さな生き物をみて
「捨ててしまえ」と言える人を
私は信用しないよ。

と鼻息荒かったわけですが
週末部屋にいれておいたら
ゲストハウスのマネージャーが

「ごめん、部屋に入れるとにおいがつくのと
文句を言う人がいるので、ラジオルームの外に移したよ」

というのです。
まぁしょうがないかなと思って
ラジオルームに行って
「ごめんね、週末だけだから
気をつけててね。Please keep eyes on them.」

No problem!って笑顔で答えてた
ラジオオペレーター君。

昼ごはんの時に見にいって5匹とも元気に
ママのおっぱいを飲んでて、
夕飯の時に、見に行ったら3匹しかいないわけ。

ミオ「ちょっと、2匹どこ行ったか知らない?」
ラジオ「あの黒い猫が連れてって食べちゃったよ

えええええええええーーーーー
黒い猫って、ライオンと領域争いをしているデストロイヤーのことですが。

ラジオ「3時くらいに一匹連れて行って
君たちがバレーボールをやっている間に次の一匹が連れてかれたよ」

・・・・・・・・・

ちょっと、このかばんトイレに行く間見といてくれる?っていって
トイレから帰ってきたら
「知らない紺のジャンパーを着たおじさんがもってっちゃったよ」
っていうのと同じだよね。

止めてよ・・・

なんていうか、怒りのレベルのマックス針を振り切って静止状態心底脱力。
がっかりってのと、かわいそうってのと
なんでよってのと、こんなのありえる!?ってのと
生きてる子猫食べるか!?ってのと
どうしてちゃんと安全なところに移さなかったんだろう後悔と
ラジオオペレーターの悪気が全然ないのがびっくりってのと
とにかく25くらいの思考がばーっと
脳内を駆け巡ったんだけれど。

ラジオ一言
「Don't Worry. You still have three!」

・・・orz

次の日、デストロイヤーが軒下でふてぶてしく丸まっているのを見つけて
石の一つも投げて追い出してやろうと思ったんだけれど
目やにだらけの腫れた目で感情のない表情をこちらにむけている彼をみたら
霧消に泣けてきた。
彼には誰もえさをやってないし、かわいがってないし
友達もいない。いつも他の猫とけんかして傷だらけで
人間にも邪険に追い払う嫌われ者。
傷だらけだし、かわいくないし、目やにだらけだし
誰にも心を許してないのに
なぜかそれでも彼はずぶとくここで生きている。
(捨てられる危機に瀕してもそれでも)たくさんの人に愛されてかわいがられている
かわいい子猫をこっそり連れて行って
食べてしまったのではなくて
もしかしてどっかに隠しているかも、そんな気すらしてきた。

なんていうか自然ってのはこういうものなのかもしれない。
非情で冷酷で滑稽で。

母猫は3匹にミルクをあげながら
目を細めながらゴロゴロ喉をならしていた。

「生き物の死」というのは
ここでは人間も含めて
神の御心によるものだから
大騒ぎをしないのが流儀。

毛がまだぽよぽよで
目も開いたばかりだったのに
あっという間にいなくなってしまった二匹の子猫が
どこかで幸せに生きていますように。
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by miomiomiomion | 2010-08-10 02:41 | 衣食住