世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

断食月の憂鬱

断食月(ラマダン)が始まりました。
新月で月が消えて、月が見えたら始まるのだけれど、
バレーボールしている最中に
ものすごい銃撃が始まって
おまけに2分前にセキュリティーオフィサーが電話受けて
青い顔して走ってったから

非常事態発生か!?

と思ったら、断食始まりでした。
まぁ花火とか爆竹とかそういう平和でパンクなグッズが手に入らないソマリアで、
AK47を代わりに使うってのはわからなくもない←しかしやめれ

というわけで、昨年は中途で挫折した「断食」ですが、
私は今年はやることにしました。

やってみると結構できる!というか
周りが全部ムスリムで、自分だけご飯食べろというほうが居心地悪い。
まぁ、しかし、私は信仰心からやっているのではないので
朝ごはんはみんなみたいに4時半に食べないで(陽が昇る前に食べなくてはいけない)
いつもどおり7時半に食べるし、日中水も飲んでるから
完全な「断食」ではないんだけれど、普段山盛りでもりもり食べるランチを抜くってのは
それだけで十分な「人生チャレンジ」なわけ。

宗教的には
「貧乏でごはんを食べられない人の気持ちを共有する」とか
「喉の渇きや空腹感を感じることで死すべき人間の運命を実感し、
信仰を新たにする」とかそういうことらしいんですが

胃を休めるって意味で断食ってよさそうだし
(しかし彼らは夕方6時過ぎにエフタールという
断食明けごはんをドカ食いするのだけれど)
前に遺伝子の本を読んだときに、人間の普段眠っている遺伝子が断食により
活性化される、みたいな記述を読んだこともあるし
(だからクローン羊ドリーができたという説明であった)
とりあえず、私は「断食をすることで、どんな変化があるか試してみよう」
という人体実験の心境。
なんかいろいろ読んでみるとDNAとかお肌とか細胞とかいろいろ影響ありそう。
なにかいいことあるといいね。お肌がすべすべになる、とか記憶力が向上する、とか。
あ、邪道ですか。

しかし、オフィスは普段は7時半から16時半までのオフィスアワーが
ムスリムに限り、6時半から15時半になってお家に帰っていいんですが
なんかみんなもう15時くらいから帰る気満々

ミオ「ちょっとオフィスアワーあと30分あるよ!」
スタッフ「おなかがすいたんだよー」

レポートが出来てないスタッフ
「ラマダンで力がでません」

ゲートのところでぐだーっとしているガード
「ラマダンで疲れます」←いや、おまえはいつもぐだーっとしていないか?

ミスがあっても、遅れても、早引けしても
(言い訳に使える)輝けるラマダンカードがある。
まぁラマダン中は戦争もお休みするくらいだし
(だったら普段からやらなければいいのに・・・)
夫婦の営みも禁止だし、悪いことはいつも以上にしてはいけないし、
社会全体がなんとなくどんよりする感じ。
これがモロッコとかエジプトやイエメンなんかだと
お祭りっぽくワクワクするらしいんだけれど
もともとお祭り要素も、お祭りグッズ(爆竹や嗜好品など)が皆無なここだと
なんかラマダン中は覇気がなくて、社会全体が機能停止する印象。

文学的に「断食月の憂鬱」と題してみましたが、
普段から戦ってしまう攻撃DNAな人が溢れる場所では
空腹を抑制力として一時の断食で社会にみなぎるハメハメ波を
鎮めるのもよいことかもしれません。

空腹感をごまかすためにもちゃんと瞑想もしたいと思います。
[PR]
by miomiomiomion | 2010-08-13 19:50 | かるちゃー