世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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影は前にできる光は後ろにある

スープ温めてトイレ行って帰ってきたらハエが浮いてるとか
シャワーが詰まってて真ん中じゃなくて太陽光線みたいに
シャワーヘッドの周りから水が出てシャワーが浴びにくい、とか
夜なんかぐにゃっとしたものを踏んだなと思って朝確認したら
カエルがつぶれてた、とか
「ちゃんとサインされてませんでした」とか言ってもってきた
書類が7月の車の利用に関してだったりとか
おみやげをスタッフにあげたら、ガードとか尋ねてきたNGOの職員とか
新しい掃除スタッフとかが次々やってきて「僕のおみやげは?」と聞かれたりとか
砂糖の壺に入っているのが塩だったりとか
朝2ダースあったソーダが夜になったらもう一本もない(住人は5人、そのうち
3人(私も含め)はソーダを飲まないのに)とか

ああ、ソマリアに戻ってきたんだわ・・・

生活全般の期待スイッチをちゃんとオフにしておかないといけない。
本日話した香港の友のごもっともな一言。

「エコノミーの長距離フライトで疲れるなんて思ったことなかったよ・・・ビジネスに乗るまでは」
「若い女の子を連れてステーキ食べに行っても、Yummy yummyといって
喜んで食べるわけだけれど、年上の人と行くとやれ肉の硬さがどうだ、
レストランの照明がどうだといろいろ不愉快なコメントが先にでたりするでしょ」

「まっとうに年をとるってことは、生きる基準が高くなって後戻りできなくなるってことなのよ」

・・・極論ではあるんだけど
知っちゃうと後戻りできない、というのはある意味正論です。
でも、個人的にはどっちも(底辺もトップも)知って尚軽やかにどちらも楽しめるって
姿勢を貫きたいなと思うんだよね。
高級ホテルのよさとゲストハウスの楽しさは
同じ土壌で優越をつけるべきものではないし、
ジャガーの運転の滑らかさは尋常じゃないけど、だからって
地下鉄やバスやマタツを使わないつもりは毛頭ないし
ニューヨークやローマとソマリアってのは
国連人間開発指標ならともかく、個人で住むにあたっては
どっちがいいという問題ではないのだ。
仕事で出してくれるのならありがたくビジネス乗るけれど
オフで遊びにいくときはもちろんエコノミーという、そういうこと。

It's after all your choice.

肉もワインもつきあう彼も
車も仕事も今日着る服も住む国も
(あ、結構リズムがいいねこの文章)

文句をいうってのは
結局自分の審美眼がゆがんでるってことだ。
影の部分ばかりフォーカスする人は
自分の後ろにある光の存在に気づかない。

まぁ大人になると諸事情でそりゃ
自分がやりたいことだけをやるわけにはいかなくなってきますが
それでも、最終というか基本ラインとして
自分が本当にやりたくなければ、やらなくていい
というか、
自分が本当にやりたいことをやっていると
もしくはやりたいことができそうな途中では
まぁいろいろ不都合が出てきても
割と軽く流せるわけです。

飲んでる水にハエとか
AK47発砲音がするとか
ソマリアにいると恐怖とか嫌悪感とかそういうものが
すすすーっと中和されて
「まぁそういうもんだ」と思えてしまうから
ある意味人生、かなりラクになるのです。

パキスタンどうだった?といたるところで聞かれるのだけれど
人は温かいし、ごはんはおいしいし、買い物できるし
シャワーも温かいし、最高だったよ。
と、仕事はたいへんだったけどね、という一番肝心な部分が
まるでおまけに聞こえてしまう感想になってしまう。

いやーまだ水がひいていなくて
人は冬に向けて大変な生活を強いられていて
各組織のコーディネーションがうまくいっていなくて
というCNN・BBC特集的な切り口は
瞬間にフォーカスしないといけないメディアとか
問題解決を目指すミーティングの議題としては当たり前のことなのだけれど
ある一定の時期長く住んで、その国の人と同じ釜の飯を食うようになると
どこにいっても光と熱と色があるもんなんだと私はいいたいわけです。

いやでも92年にモガディシオに軍人としていたアメリカ人の話なんか聞くと
確かに闇な時代もあるし、仲間が目の前で殺されたりしたら
そんな悠長なことも言っていられないんでしょうけれど。

というわけで、ソマリアに戻ってきました。
次のクリスマス休暇まで健全な精神を保ってばりばり仕事に励みたいと思います。押忍
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by miomiomiomion | 2010-11-23 07:06 | ワタクシゴト