世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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ノルウェイの林

映画「ノルウェイの森」を観た。

短い時間にすべてのエッセンスを詰めようと思うと
どうしようもないのだろうけれど
原作の小説を読んだときに流れる透明感がありながら重くだるいゆるさというのが
どうしても凝縮されてしまい必要以上に濃い、のに重量感が足りない仕上がりになっている。
最初に小説の「ノルウェイの森」を読んだ中学生の時に
「どうして好きでもないのに寝るんだろう」という
不可解な男の性に対する疑問をもったものだけれど、
一年前に英語で読み返してみたら、
ことのほかすんなり主人公の気持ちに乗り込むことができて、
あー大人になったんだという感動というより自分に棒読みな気づきがあって
それはそれで新鮮だったのだけれど、この映画はうーん、どうだろ。
行間をいろいろ読みながら展開するか、もしくは小説をなぞりながら
「ああこういうシーンであった」と追憶するのならよいけれど、
小説を知らないで映画だけで観たらちょっと消化不良感が残りそう。
一言で言うと、人が死にすぎる。
ワタナベの心の葛藤や登場してくる女性陣との絡みが
どうしても上滑りというかちょっと根が張り切れていない印象が残る。

雨とか雪とか落ち葉とか幻想的な日本の美が織り込まれていて
そのあたりはさすがトランアンフン監督!なのだが、
村上春樹のワンダーワールドを形を崩さずに表現するには
ちょっと一般映画の時間枠内では足りないな。

しかし松山ケンイチがワタナベ、というのはとてもいいキャスティングだと思う。
私のイメージの直子は菅野美穂、なんだな。
菊池凛子ははかなさよりおどろおどろしさの調合が強い。
脆い狂気というのは彼女の得意領域だとしてもなんというか
もうちょっと「イノセント」というか「うぶ」なテイストが直子にはあっていい。
水原希子は男を振り回す小悪魔的なかわいさがいいけれど、
やせすぎである。←映画の筋とはあんまり関係ない。
ちなみに私がこの映画に出るのであれば(年齢じゃなくてキャラとして)
英子先生かな、と思ったり。
映画をみながらキャスティングを考えたり
自分だったらどの役をするだろうとか脳内で遊ぶので
一粒で3度くらい楽しむ。
英語の映画だったら気に入ったフレーズを抜き出すとかね。
映画って、いいものだ。

ところで話は変わるが、ラオスはDVDが50円なのである。
もちろん海賊版なのだが、薄暗い地下市場でこっそり売人が声をかけて売ってくる・・・
なダークなシチュエーションで手に入れるわけではなく、
どうどうとショッピングモールの3階でずらーっと最新セレクションを揃えて
売っているのである。というか、正規版を売っている店を見ないですからね、
みんな海賊版で買うのだけれど、ケニアのみたいに40映画All in one的な
すごいいろいろ入ってるけど20%くらいは再生できない、
とかそういうクオリティの問題もないので、とってもストレスフリー。
まともな映画館がないので、おうちでDVD鑑賞となるわけですが
早いうちにホームシアターを完成させる予定。
大きなテレビでちゃんとスピーカーつけて映画漬けの生活を送るのだ!
日本映画があるのも嬉しいこと。
「海猿」「戦艦大和」「Up in the air」「HERO」「Gantz」
「サウンドオブミュージック」を買ってあります。
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by miomiomiomion | 2011-10-16 18:02 | みおの本棚