世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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発酵のススメ

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2015年の初の読書は「発酵道」(寺田啓佐)

この本は、ラオスにいたときに知り合いの知り合いつながりで紹介してもらった
フリーライターの珠希さんにいただいたもの。
「何か日本から欲しいものはないですか」と聞かれたときに
ずうずうしく「最近読んで心に残った本を一冊」というリクエストをしていただいたもの。
(彼女には納豆メーカーやすごいおいしいお味噌もいただいたのだった)

一度読んでいたんだけれど、再読。
本って自分の成長にしたがって読み方も受け取り方も変わってくるから
ぴんと来た本やぴんときそうな感覚がある本はちゃんと持って歩く。

日本酒の蔵元の当主である寺田さんが
自分の経験から得た学びと試行錯誤が書かれるんだけれど、
特に日本酒好きという私ではないのに(どちらかといえばビールかワイン派)
←どうでもいい情報
惹きこまれる。

それは日本酒作りという分野ではあるけれど
そこからつながる商売のあり方とか
人間としての生きかたの普遍性の肝の部分に触れるからだ。
彼が着目する「微生物」のありかた、その調和と包括的な働き、
自然界のエネルギーを巻き込んで造られていく日本酒のドラマ。
その前の「利益ありき」の時代と比較して
本物に気がついていくその過程と心意気が読ませるのだ。

「手放すところから、循環が始まる」
「自然界は、競争原理より強調原理のほうが強く働いている」
「殺菌消毒を丁寧にした蔵は、菌のバランスが崩れてしまっている」
「発酵のための環境を整えるのにもっとも大きな影響を及ぼすものは人間の
「言葉」や「意識」である。」

ともすると宗教的にも聞こえなくもないけれど、
まじめに生きるってことははからずも宗教的な領域に自然に
入りこむことだともいえるから
今の自分に「!」ときたところはハイライトしていく。

”発酵”と”腐敗”という2つのキーファクター、
さまざまな微生物が活躍し、作られる日本酒の話と
関係ないようだけど、昨年子宮頸がんの検査でひっかかったときに
お医者さんがくれたしちゃ駄目リストの中に

「殺菌作用の強いボディソープじゃせっけんは使ってはいけません」

というのがあったのを思い出した。
それも、その心は
「悪い菌だけじゃなくて、体内のいい菌も殺してしまうからよくない」
ということなんだろうと思う。


というわけで、子宮は元に戻ったけどあれから
「キレイキレイ」も「ハンドサニタイザー」も使ってない。
でも風邪引くけどね普通に(あれ)
ま、どこで何を食べてもおなかが丈夫なのは
たぶん腸内が適度に調整がとれてるってことなんだろうな。

悪いものを駆逐するのではなくて、よいものを育て(発酵させて)
健康な環境を作るのがいい、という気づき。
これってさ、日本酒作りだけじゃなくて、
人間関係とか社会全般のバランスについても言えることよね。

閑話休題、ということで。
イエメンにいてせっせとお味噌汁飲むし
お漬物作って体の腸内バランスの調整に勤しむ私なのでした。
今週末はぬか床作るよー。
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by miomiomiomion | 2015-01-06 20:40 | みおの本棚