世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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カテゴリ:みおの本棚( 14 )

1月の読書

今年に入って本を読んでる。

昨年は、一年に50冊、という目標だけ立てたものの
記録をちゃんととらなかったのと
読書ノートを出先で紛失するという大失態で
やる気を失ってしまい(←弱い!)
なし崩しで何冊読んだかわからなくなってしまった。
さくっと読める小説は久しぶりに日本にいたから
嬉しくて結構読んだんだけど(重松清とか東野圭吾とか)
育児書は抜かして、
ちゃんと思考の血肉になるような硬派な本読んでないのね。
子育て初めて3ヶ月くらいまではほんとそれどころじゃなかったし
子育て前の1ヶ月は遊んでばっかりだったし
フェローシップあったから論文はいろいろ読んだけれど
でも自動殺戮兵器関連でドローンの未来とか安全保障に関する論文とかだから
ちょっと「人生を豊かにする」読書とは違う偏った感じ。

で、今年に入って
ビル・ゲイツなどの大富豪は
年収300万の人の38倍は本を読んでいる

という(よくありがちな科学的根拠はないけどやる気には一時的に火をつける)
文章を読んで、

よし、じゃあ今年は戦略的に本を読もうと思った次第。
こういうのはやる気になった時に鉄を打っておかないと
炎だけだと消えるの早いからね。

というわけで1月。
①読書の技法(佐藤優)
②なまけもののさとり方(タデウス・ゴラス)
③ザ・ギフティッド(大川翔)
④9歳までに地頭を鍛える37の秘訣(大川栄美子)
⑤お母さんの敏感期(相良敦子)
⑥人生がときめく片付けの魔法(近藤麻里恵)
⑦Thirty Million Words(Dana Suskind, MD)

うん、相変わらず「硬派」なラインアップじゃないんだけれど
(ピケティ買ってあるけど全く手をつけてない)
とりあえず今の「子育て中」の私のアンテナにひっかかってきた本たち。
佐藤優の読書の技法はまねはできないけれど、
「そうか、このレベルまでできる人いるんだ」と知ることで
人間の可能性の深層を覗き込めて、ちょっと頑張る気になる。
月平均300冊、多い月は500冊、とかってそれ無理だよね。
でも「本は汚く読む」とか
一日4時間は新しい情報のインプットするとか
ノートの作り方とかいろいろ参考になる。
心に残ったところはハイライトしておいて読みかえす。

「忙しいということに忙しい」という状態にならないように
意識的に1日1時間の読書は心がけようと思う。

先週市の図書館のメンバーになって
久しぶりにいっぱい本を借りてきた(含絵本)
6ヶ月のお子は、今はまだ本は「かじるもの」という理解なんだけど
先月から気にしないで読み聞かせ始めてる。
絵本の世界がまた深くて温かくて素敵なんだなぁ。

今日はこれ、「まあちゃんのながいかみ」
楽しくてかわいくて、心がぽかぽかするお話。(終わり方もとってもいい)
一週間に6冊借りて、毎日ゆっくり読みきかせる
そんな絵本の世界にはまってます。

ま、うちのお子はまだ「ぶうぶう にゃあにゃあ ぶうにゃあにゃあ」みたいな
お話っていうよりは音の本でいいんだけれど、
お母さんの膝の上にのっかって、音とぬくもりを堪能することで
お話好きな子になったら嬉しい。

来月はピケティ読むぞ。

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by miomiomiomion | 2016-01-26 23:23 | みおの本棚

一日一東野圭吾

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日本人同僚が3冊東野圭吾を貸してくれたので
この3日は

一日一東野

な今日この頃である。
何が贅沢って仕事終わっておうちに帰ってきて、
特に大きな予定がなくて(今は毎日同居人みんなで”T25”やってますけど)
大きなマグカップにチャイとかほうじ茶入れて
ソファーに沈んでこころゆくまで本を読む時間。

日本語の文庫本だと2~3時間で読めちゃうので、
(英語だとこうはいかないんだな)
「その後どうなった?!」と日を跨いでやきもきすることなく
数時間本の世界に閉じこもる。
こういうときにご飯作ってくれる人がいるってのがありがたい。

「今日、本読むからごはん作ってね」

という環境。ありがとう。

というわけで、
「マスカレード・ホテル」
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
「パラドックス13」

と続けて3作。東野圭吾のプロットの組み方って緻密であれよあれよとつながって
最後ちゃんとくるってまとまるのがすごい。
そして伏線がすっごいさりげなく出てくる。
犯人は誰だ!?みたいな気合の入った読み方をしないので、
流れるままに読むんだけど
人間描写も深みがあるし、登場人物キャラがたってて魅力的だし
人が殺されてもおどろおどろしすぎないで
読後感もよい。

この3冊で一番好きなのは、「ナミヤ雑貨店」だな。
時空を超えて、人がつながって、
私の起こした行動がいろんな形で世界に広がっていく。
人は一人で生きてないんだなぁと嬉しくなる。
ファンタジーだけど、現実離れしすぎてなくて、
人情厚くて、一つ一つのドラマに重力と味がある。お勧め。

最近のクローズアップ現代で「広がる”読書ゼロ”」ってやってたみたいだけど
3年に一冊も読まない現代人って本当にもったいないよね。
読書ってただの「時間つぶし」なんかじゃなくて
ほかの世界のこととか、自分が今まで興味なかったこととか、
ちゃんと体系立てて
自分の見識やその後の体験につなげてくれる大きなきっかけになることだから。

ま、東野圭吾いっぱい読んでも別にすぐ見識広がらないけど、
でも自分の今所属していない社会のドラマを体感したり、
涙したり、ドキドキしたり、考えさせられたりって
ネットのまとめサイトで断片的に得る情報だけではなかなかできないこと。
ごはんだけじゃなくて、情報とか世界感も
”Whole food"でとりいれたほうが脳にも栄養になると思うのです。

さて、3冊終わっちゃったんで
次の読書はオランダ人の友達にもらった「Blackberry wine」を読む予定。
私の本のチョイスは、人からたまたま借りたもの、とかもらったもの、薦められたもの、
ネットや書評を読んで興味をひかれたもの、と極めてランダム。
でもランダムって馬鹿にできなくて、
結構ちゃんとその時必要なものがちゃんと手元にくる不思議。

今年はどんな本に出会えるのか、楽しみ。
ぜひ読んで面白かった本とか印象に残った本を教えてください。
読書っていいもんですね、それでは。さよなら、さよなら。
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by miomiomiomion | 2015-01-12 23:46 | みおの本棚

発酵のススメ

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2015年の初の読書は「発酵道」(寺田啓佐)

この本は、ラオスにいたときに知り合いの知り合いつながりで紹介してもらった
フリーライターの珠希さんにいただいたもの。
「何か日本から欲しいものはないですか」と聞かれたときに
ずうずうしく「最近読んで心に残った本を一冊」というリクエストをしていただいたもの。
(彼女には納豆メーカーやすごいおいしいお味噌もいただいたのだった)

一度読んでいたんだけれど、再読。
本って自分の成長にしたがって読み方も受け取り方も変わってくるから
ぴんと来た本やぴんときそうな感覚がある本はちゃんと持って歩く。

日本酒の蔵元の当主である寺田さんが
自分の経験から得た学びと試行錯誤が書かれるんだけれど、
特に日本酒好きという私ではないのに(どちらかといえばビールかワイン派)
←どうでもいい情報
惹きこまれる。

それは日本酒作りという分野ではあるけれど
そこからつながる商売のあり方とか
人間としての生きかたの普遍性の肝の部分に触れるからだ。
彼が着目する「微生物」のありかた、その調和と包括的な働き、
自然界のエネルギーを巻き込んで造られていく日本酒のドラマ。
その前の「利益ありき」の時代と比較して
本物に気がついていくその過程と心意気が読ませるのだ。

「手放すところから、循環が始まる」
「自然界は、競争原理より強調原理のほうが強く働いている」
「殺菌消毒を丁寧にした蔵は、菌のバランスが崩れてしまっている」
「発酵のための環境を整えるのにもっとも大きな影響を及ぼすものは人間の
「言葉」や「意識」である。」

ともすると宗教的にも聞こえなくもないけれど、
まじめに生きるってことははからずも宗教的な領域に自然に
入りこむことだともいえるから
今の自分に「!」ときたところはハイライトしていく。

”発酵”と”腐敗”という2つのキーファクター、
さまざまな微生物が活躍し、作られる日本酒の話と
関係ないようだけど、昨年子宮頸がんの検査でひっかかったときに
お医者さんがくれたしちゃ駄目リストの中に

「殺菌作用の強いボディソープじゃせっけんは使ってはいけません」

というのがあったのを思い出した。
それも、その心は
「悪い菌だけじゃなくて、体内のいい菌も殺してしまうからよくない」
ということなんだろうと思う。


というわけで、子宮は元に戻ったけどあれから
「キレイキレイ」も「ハンドサニタイザー」も使ってない。
でも風邪引くけどね普通に(あれ)
ま、どこで何を食べてもおなかが丈夫なのは
たぶん腸内が適度に調整がとれてるってことなんだろうな。

悪いものを駆逐するのではなくて、よいものを育て(発酵させて)
健康な環境を作るのがいい、という気づき。
これってさ、日本酒作りだけじゃなくて、
人間関係とか社会全般のバランスについても言えることよね。

閑話休題、ということで。
イエメンにいてせっせとお味噌汁飲むし
お漬物作って体の腸内バランスの調整に勤しむ私なのでした。
今週末はぬか床作るよー。
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by miomiomiomion | 2015-01-06 20:40 | みおの本棚

知的栄養補給

マイキンドルの調子がおかしくなってから読書がまた“文庫本回帰”していて、
でしかもそれが「従来スタイルを貫く自分おしゃれ」的な全く見当違な言い訳をもって、
キンドルを修理するとか代償策を探すという努力を放棄していたんだけど、
先週UNHCRの同僚の家に遊びに行った際に
「スマホでも電子書籍が読める」ということを“発見”し、
さくさくと自分のギャラクシーにアプリを落としてみたんだが、

やばい、これ使える!

いやさ、いまさらだけど、私たち本当にいい時代に生きてるよね。
重い本をダンボールで持ち歩かなくたって(今だ3箱は私に追随している)
料理本だって、雑誌だって、日本の小説だって、
WIFIあれば手に入る時代なんだから。(当たり前だって言わないでおくんなまし。
そういう現状が存在していても自分の理解の範疇にすとんと入ってなくて
利用できてないことっていっぱいあるはずだから)
日本帰国時にBOOK OFFで悶え死にかけたが、ネットをもってして、
世界中の魅惑なコンテンツに実際買い物するより廉価な値段で手が届いてしまう時代って、
本当に昔(そんな昔でなくて、自分の学生時代(十分昔かw)
に比べてみても格段に恵まれている。

というわけで、知的栄養補給に勤しむべく、早速いろいろ落としてみる。
Synchronicity (Joseph Jaworski), 世界の経営学者は
いま何をかんがえているのか(入山章栄)人間の大地(サン・ディクペリ)、
孤独の歌声(天童荒太)、真珠婦人(菊池寛)、明暗(夏目漱石)、
人間失格(芥川龍之介)、堕落論(坂口安吾)、最初の4冊以外は
青空文庫出品(懐かしい・・・・)だからすべて無料という太っ腹である。

早速天童荒太を読んでみる。ううーん、彼、「永遠の仔」の時に
上下いっぺんに8時間かけて読んでしまったほどがーんときたんだが、
ちょっとこのた話先が読めるっつか、都会人の孤独と狂気にフォーカスしすぎて
ちょっと食傷気味。重いのも、おかしいのもいいんだけど、
その合間の「人間の良心」の部分が薄くて、ちょっと登場人物に感情移入できないまま
終わってしまった。都会人と狂気ってのが私の環境とかけ離れているから、
というのもある(皮肉に聞こえるかもしれないんだけど、
人間の狂気って中東なんてところにいたほうが身近にありそうなんだけど、
東京のそれに比べると宗教とか政治とかそういうまっとうな社会的ファクターとつながっていて、
先進国のわけのわからない魑魅魍魎の中、普通の仮面の下にどす黒く眠ってるってのと違って
思考が広がりやすいのよ)というわけで評価は★★☆☆☆。

次、坂口安吾の堕落論。しょっぱなの「元来日本人は最も憎悪心の少ない
または永続しない国民であり、昨日の敵は今日の友という楽天性が
実際の偽らざる心情であろう」・・・という文章にぐっとくる。
文章が決して難しくないんだけど、深遠っていうか、あとは漢語が結構あって、格調高い。
(でも辞書必要)読んでて頭がよくなる感じ(←錯覚?)
武士道が元来人間の弱点に対する防壁の意味があるという解釈と
人生や本能に対する洞察の結果であるという視点にハイライトを引く。
彼の文章は人間の弱さに真っ向に向かいながらとつとつと語っていて、
天皇制も武士道も歴史の必要性をもってして生まれたんだという説に深くうなずく。
こういう普段考えてもみないことを考えさせられる・自分の視点が広がるというのが
読書の醍醐味であることよ。★★★★☆

で、菊池寛の真珠夫人。テレビドラマになったのとたわしコロッケが話題になった
という知識(と言えないだろう)だけしかない状態で読み出したんだが、
ひやーこれは壮大な悪女のドラマですよ。
いろいろ時代が変わりつつある中で、新興成金と墜ち行く貴族階級の確執、
人間の情、怨念、弱さ、愛、美しい瑠璃子に共感できるのは10%で
あとは美しい女性に翻弄される男の愚かさにお気の毒度90%、
でも彼女も栄華を全て手にいれたようでいて本当に欲しかったものは
手に入っていないという皮肉。自殺、年の差結婚、許されない恋、セレブ生活、親殺し
年の変わらない継母と子、障がい者、3角関係とワイドショー的などろどろ要素が満載。
なんていうかおいしいところだけとってふわふわとろとろしている注目される女性像が
「小悪魔」「美魔女」みたいなライトでポップな現代に生きていると
こういう男を死においやっていく「妖婦」ってのがゾクゾクくるけど、
共感っていうんじゃなくて、怖いものみたさ。
「妖艶」っていう形容がつく凄みのある美しさをもった女性がいて成り立つ物語。

ただ、イエメンくんだりまできて日本の悪女の話を読んでる自分ってのに
ちょっとつっこみを入れたい。ってか結構ダウンロードしたラインアップが暗いな私。
★★★☆☆(3.5娯楽としてよくできてる)
ちなみにたわしコロッケのくだりは出てきません。
残念。(でてきても評価4にはしないけど)
読みたい本はいろいろあって、どれもキンドル化されているわけではないけれど、
これを機に一週間に一本のペースで読んでいこう。(←今のところ一日一冊ペース)
脳の筋力って普段読んでる文章量とその質にある程度比例すると思うの。
毎週エコノミスト読むこと(これは英語)と英語の本と日本語の本の割合を50・50にすること。
(日本語の本だと読む速度が10倍以上早いのでどうしても本が手に入る環境だと
日本語が多くなっちゃう)それからちゃんとアカデミックな論文を毎週読むことを自分に課す。


ということで、私の読書日記もほそぼそと再開の由

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by miomiomiomion | 2014-09-20 15:11 | みおの本棚
2013年の反省の一つとして

読書をあまりしなかったってのがある。
せっかくKindle買ったのに、
プレジレントの「読書特集」もあって、
一時的に士気はあがってたのに(一時的じゃねー)
尻すぼみになってしまった。
最初の目標は50映画50本だったんだけど、
まぁ数に走るのは意味がないから(しかも目標だけたてて満足というだめなパターン)
今年は「読んだ本(と映画)の感想をきちんと共有する」ってことにする。

ということで今年の最初の一冊。

LEAN IN
Sheryl Sandberg
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飛行機移動が多くて、雪やらなんやらで時間がかかったから
休暇中に読みきってしまった。日本語の文庫だったら(内容にもよるけど)
一日に何冊も続けて読めるけど、
英語のペーパーバックってやっぱりそれなりに時間がかかる。
それでもこれは結構さらさら読めて、
しかも「ぐっとくる箇所」(ピンクでハイライトする)がたくさんある
一言でまとめると

働く女性、プライベートとキャリアを両方とも追求したい人はぜひ読むべき一冊

でもこれ、決して女性だけのための本じゃないと思うのよね。
むしろ、男性にこそ読んで欲しい。
でも女性の敵は女性(自身)、みたいな指摘も興味深い。
ガチガチのFeministが声高に叫ぶ本じゃなくて(そんな本、読みたくないし)
Feministでいうことはいうんだけど、そのプレゼンテーションがちゃんと
素敵な女性らしい、というのがいい。

女性の社会進出の見えない壁、女性が社会に出て男性と対等に働くことの難しさという
ふるーい課題を新しい視点でザクザク語ってく。
この著者、ハーバード出てて、キャリアの経歴も
世界銀行→マッキンゼー→グーグル→Facebookという華々しさ。
二人の子供がいて、しかも美人。
文章はユーモアもあって、言葉に力がある。
実力者、ってこういうことをいうんだなーとため息でちゃうわけなんだけれど、
そこで「私なんて」という思考低下に陥らず、
「よし、私もがんばろう」ともってくるのが正しいポスト読書法。

がむしゃらにがんばんなさいね、じゃなくて
ピンポイントで力の入れ具合と抜き加減を調整すること

成功する女性はパートナー選びがすごく重要であること(これ中満泉さんも言ってたなぁ)

長期展望と18ヶ月計画を同時に考えること

などなど、ぐっときたり、そうだよなーと思うところがいろいろあったんだけど、
一番共感したのがこの2点。

Leadership is about making others better as a result
of your presence and making sure that impact last in your absence.
真のリーダーシップなるものは、自分がいることで(一緒に働く)他人がよくなること、そして、
その成果が自分がいなくても持続することです。

When looking for a life partner, my advice to women is date all of them: the bad boys, the cool boys, the commitment-phobic boys, the crazy boys. But do not marry them.
人生のパートナーをみつけるにあたって、私が女性にするアドバイスはこうです。
悪い男、クールな男、コミットメントを嫌がる男、クレイジーな男の人全てとデートしなさい、
でも結婚してはダメです。

あと、ユーモアが大事(家庭においても職場においても)というのは
実際私も深く実感するところでもあり。

日本語訳も(当然のことながら)出ているのでぜひ読んでみて。
★★★★★
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by miomiomiomion | 2014-01-08 23:27 | みおの本棚

脳定食

巷に相当な本が出回っていて
ネビゲーターなく「良書」を「どうでもいい本」から
区別するのは、ほぼ不可能に近い。

ベストセラーであるかどうかは
ただの人気の指標で、
「いい本」だから人気というわけでは全くないし
たくさん支持がある=読む価値が高いというわけではない。
ちゃんとフォローしてないから
あんまり私がえらそうなこといえる立場にはないのだけれど(それでもいう)
芥川賞とかそういった権威のある賞の類も
○○賞だから、傑作!というわけでもなさそうだし。
最終的には好みの問題なんだけれど
昔の山田詠美に感じたような
「あーこの作家の本が読みたい!」という渇望感を久しく感じていない。
村上春樹は好きだけれど、IQ84の英語版の広辞苑のような分厚さに
躊躇してまだ買っていないくらいだし。
(だって広辞苑だよ、もちあるけないじゃないねー)

今はネットとか新聞とか雑誌で「この本はいい!」と薦められてよさそうなものを
アマゾンで実家に送ってといて
帰国のたびに山のような本を持って帰ってくるのだけれど
誰がなんでよいと言ったか全然覚えてないような
???な本もあったりする。
それはそれは自分の興味外の範囲に食指を伸ばすいい機会ではあるわけで。
Kindle touchを買ったので、これから少しずつ
本から電子リーダーにシフトしていこうとは思っているんだけれど
日本語文字媒体の本はKindle化全然されていないのだね。
というわけで英語の本はKindle、日本語は文庫の二本立てでしばらくは
いくか、と。

で、この病気中に読んだ本。
①花芯(瀬戸内寂聴)
②世界一の美女になるダイエット(エリカ・アンギャル)
③いかにして自分の夢を実現するか(ロバート・シュラー、稲盛和夫監訳)

①の花芯。
瀬戸内寂聴さんの存在は知っていたけれど、初めて読んだ一冊。
うわーこれぞ恋愛小説!という色香と艶に包まれた展開で、
そりゃこれは村上龍や詠美の比じゃなく物議を醸し出したろうなーという
ゾクゾクする枠のはみで方。横恋慕あり、年の離れた恋愛あり、
そしてどれもハッピーエンドから程遠い破壊的な愛。
時代を縦横無尽に駆け巡り、普遍的な(でもかたにはまらない)愛の形は
小説ならでは。これ、映画にしたらちょっと生々しすぎるな。
(しかし寺島しのぶあたりでやれそう)

②の世界一の美女になるダイエット
言ってることは間違ってないだろうし、読みやすい。
でもこれ、本じゃなくて雑誌の特集って程度で十分。
ま、具合の悪いときに重いもの読みたくないけど、
間違った情報とか変に軽めの小説読んでイライラするよりは
正しく、軽い情報ソースとしてありな一冊。
ローズマリーは脳を活性化させる、とか
よい油をちゃんととりましょう、とか。
賛否両論があるミス・ユニバースですが
(それでも最近は全然日本勢ぱっとしないなぁ)
正しい情報が必要なのはなんもミス候補だけじゃないわけでして。

③いかにして・・・
うちに10冊はある自己啓発本。こういう本は折にふれてさらーと読み返す。
天気のよい日曜日に庭のハンモック乗りながら、とか
早く帰ってこられた水曜日の夜に、ボサノバ聴きながらとか。
短い的確な言葉で、ストレートに効くので
自己暗示のように読み返す。いろんな自己啓発本があるから
自分の気持ちに合うのをテーラーメイドで読む感じ。

自己啓発本ばっかり、ってのも深みがないし、
読みやすい小説ばかり読んでも、人生観は変わらないし、
食べ物とおんなじで、読書もいろんなジャンルのものを
少しずつ消化するかたちで自分に取り入れる。
脳にもたんぱく質や、サラダや、炭水化物が必要だし
どうせいれるなら、和風だけじゃなくて
世界各国の知識と英知を取り入れたい。
今、英語で読んでいるのは映画化された
「Into the wild」、全ての持ち物を捨てて自然に還った
バックパッカーの話。

もうちょっと読書しなくては。

花芯 (講談社文庫)

瀬戸内 寂聴 / 講談社

スコア:



世界一の美女になるダイエット

エリカ アンギャル / 幻冬舎

スコア:



いかにして自分の夢を実現するか―あなたは「自分のこの不思議な力」をまだ使っていない

ロバート シュラー / 三笠書房

スコア:


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by miomiomiomion | 2012-02-25 10:22 | みおの本棚

国境の南、太陽の西

Haruki Murakamiの静謐な世界観、
人間的なのに体温の感じない隠微なロマンティシズムが
英語でもそっくり展開される一冊。

チェンマイの古本屋で買った

South of the border, West of the sun(国境の南、太陽の西)

大掃除をしようと思った年末に、一気に読んでしまった
2011年最後の本。

村上春樹の本を読んで感じるのは
私の生きている今の世界との間にある薄い膜の存在。
決して嫌いではないのだけれど
私は村上春樹が描写するような生活をしていないし、
こういう感情はもてないなーという
距離感を感じながら、いつも読む。
ノルウェイの森がそうだったように、
海辺のカフカがそうだったように。
距離感があるのに、本を閉じる気にならないのは
村上春樹の文章の流れるような美しさとまとう空気の静けさ。
人物の感情の流れもわざとらしさがない。
展開は奇妙奇天烈だったりするのだけれど
ぐんぐん引き込まれ、
うんうんとうなずきながらページを繰る。

登場してくる人物像は「平凡」で
近くにいるようで、でも膜を隔てた向こう側にいる。
前向きとかポジティブとか生命力があふれる生き様と対極にある
やるせなさとか、罪の意識とか、孤独感とかを抱えていて
そして繊細である。
等身大なのに、共感を呼び起こすというよりは
どこか他の世界のできごとに感じてしまうのは
私が幸せだからなのかもしれない。

で、ふと考えさせられるのが「幸せってなんだ」という
原始的な問い。
村上春樹の文章に出てくる人物には圧倒的な幸福感を持った人がいない。
彼女がいても、仕事がしごく順調でも、いい家族がいても
どこか足りないものを抱え、昔の記憶を反芻し、
今を静かに消費していく。

この本に出てくる主な登場人物は1人の男と3人の女。
不幸な人と見かけは幸せだけれど、その幸せが永遠に続かないことにきがついている人と
ずっと不幸で圧倒的な幸せを一瞬感じてでもまた元に戻る人。
いや、もしかしてその不幸とか幸福も読者が勝手にラベルつけするだけで
本人がどう感じているかなんてわからない。
そのハザマで右往左往する主人公のハジメも、右にいっても左にいっても
周りの人を全て幸福にすることができないし、自分が幸福になるかもわからない。

結局、私たちが自分で「幸せ」と信じているものは幻想にすぎないのかもしれない。
そしてその信じていた幸せが小さなヒビ割れから、どんどん大きくなることって
誰にもあるのだろう、とそういう小さな恐怖感を投げかける。
大きな声ではなくて、ささやくように。

死と隣合わせにあるのにウェットさがなくて
幸せなのに、ばら色な感覚もなくて
静かに生きる登場人物は
無駄な雑音に身をまかせて楽しい振りをする人たちよりも
私に近い気がする。
でも、膜を隔てた向こう側なんだけれどね。

ハッピーな読後感がないけれど
ああ小説を読んだなぁという
ふっと非現実から戻る感覚を感じるのは
本を読むひとつの醍醐味でもあるわけで。

2012年はいろいろ本を読もうと思う。
2011年は現実にかまけていて
現実逃避する時間があまりなかったから。
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by miomiomiomion | 2012-01-03 23:23 | みおの本棚

ノルウェイの林

映画「ノルウェイの森」を観た。

短い時間にすべてのエッセンスを詰めようと思うと
どうしようもないのだろうけれど
原作の小説を読んだときに流れる透明感がありながら重くだるいゆるさというのが
どうしても凝縮されてしまい必要以上に濃い、のに重量感が足りない仕上がりになっている。
最初に小説の「ノルウェイの森」を読んだ中学生の時に
「どうして好きでもないのに寝るんだろう」という
不可解な男の性に対する疑問をもったものだけれど、
一年前に英語で読み返してみたら、
ことのほかすんなり主人公の気持ちに乗り込むことができて、
あー大人になったんだという感動というより自分に棒読みな気づきがあって
それはそれで新鮮だったのだけれど、この映画はうーん、どうだろ。
行間をいろいろ読みながら展開するか、もしくは小説をなぞりながら
「ああこういうシーンであった」と追憶するのならよいけれど、
小説を知らないで映画だけで観たらちょっと消化不良感が残りそう。
一言で言うと、人が死にすぎる。
ワタナベの心の葛藤や登場してくる女性陣との絡みが
どうしても上滑りというかちょっと根が張り切れていない印象が残る。

雨とか雪とか落ち葉とか幻想的な日本の美が織り込まれていて
そのあたりはさすがトランアンフン監督!なのだが、
村上春樹のワンダーワールドを形を崩さずに表現するには
ちょっと一般映画の時間枠内では足りないな。

しかし松山ケンイチがワタナベ、というのはとてもいいキャスティングだと思う。
私のイメージの直子は菅野美穂、なんだな。
菊池凛子ははかなさよりおどろおどろしさの調合が強い。
脆い狂気というのは彼女の得意領域だとしてもなんというか
もうちょっと「イノセント」というか「うぶ」なテイストが直子にはあっていい。
水原希子は男を振り回す小悪魔的なかわいさがいいけれど、
やせすぎである。←映画の筋とはあんまり関係ない。
ちなみに私がこの映画に出るのであれば(年齢じゃなくてキャラとして)
英子先生かな、と思ったり。
映画をみながらキャスティングを考えたり
自分だったらどの役をするだろうとか脳内で遊ぶので
一粒で3度くらい楽しむ。
英語の映画だったら気に入ったフレーズを抜き出すとかね。
映画って、いいものだ。

ところで話は変わるが、ラオスはDVDが50円なのである。
もちろん海賊版なのだが、薄暗い地下市場でこっそり売人が声をかけて売ってくる・・・
なダークなシチュエーションで手に入れるわけではなく、
どうどうとショッピングモールの3階でずらーっと最新セレクションを揃えて
売っているのである。というか、正規版を売っている店を見ないですからね、
みんな海賊版で買うのだけれど、ケニアのみたいに40映画All in one的な
すごいいろいろ入ってるけど20%くらいは再生できない、
とかそういうクオリティの問題もないので、とってもストレスフリー。
まともな映画館がないので、おうちでDVD鑑賞となるわけですが
早いうちにホームシアターを完成させる予定。
大きなテレビでちゃんとスピーカーつけて映画漬けの生活を送るのだ!
日本映画があるのも嬉しいこと。
「海猿」「戦艦大和」「Up in the air」「HERO」「Gantz」
「サウンドオブミュージック」を買ってあります。
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by miomiomiomion | 2011-10-16 18:02 | みおの本棚

通勤図書館

8時半に家を出て、オフィスにつくのが9時55分。
1時間の休憩をはさんで
オフィスを出るのがだいたい9時。
帰ってくるのが10時20分。

普段”通勤”が20秒のHOHO(Huge office, Home office)な
事務所兼な生活をしている私にとって1時間半の通勤、
しかもほとんど座れない電車x2というのは結構苦行。
そういうことを普通にやってる周りのサラリーマンなみなさまレスペクト。
オフィスに10時間以上いるのは全く問題ないのだけど
(事務所の雰囲気がとってもよくて仕事をするのはとても楽しい)
通勤がねー。

この一日3時間の「苦行時間」を活用すべく決めたこと。
行きは絶対座らない。
運動する時間が全くないから電車の中くらいでは
姿勢を意識して立つ。
そして本を読む。

先週読んだロビン・シャーマの本で共感した一言がこれ。

「本を読めるのに読まないということは、
本を読みたいけれど読めないという人と
全く同じ立場になってしまうのです」

あー考えてみたらさ、私普段は
読みたいなと思う本があってもなかなか手に入らない環境にいるわけだから
こういう時こそ、日本語のいい本をじっくり読めるんだわと
思ったら、今の通勤時間がすっごく貴重なものに思えてくる。

ちなみにここ1週間で読んだ本は

ロビン・シャーマの3週間続ければ一生が変わる(上)(下)
これ、題名の日本語が絶対間違ってるけど、内容的には
わかりやすい自己啓発本。The monk who sold his ferrariほどの
感動はないけれど、さらっと読んでやる気にはなれる。
内容的な目新しさは、自己啓発本をよく読む人にはないかも。

魂の処方箋(越智啓子)
とってもスピリチュアルな内容で、
一般受けするにはかなり先を行ってしまっている内容なんだけれど
赤ちゃんが親を選んで産まれてくるとか愛というのはエネルギーであるとか
私はとってもすんなりくる概念ではある(この本だけでなくて、出てくることだし)
医師というこちら側の世界と向こう側の世界をつなぐ視線で
書かれた優しいエッセイ

A thousand Splendid suns (Khaled Hosseini)
最近読んで一押しのKite runnerと同じ作者の物語。
携帯小説や昼のメロドラマもびっくりのありとあらゆる不幸があるのだけれど
文化的なことや、活きるということ、愛と赦し、女性の強さ、
いろんな要素が詰まっていて、いやーもうマリアムが泣くところでは
地下鉄のドア越しに涙をボロボロ流して、前にいたおじさんをぎょっとさせてしまいました
(すみません)。家で温かいお茶でも飲みながらゆっくり読みたい良書ですが
時間がないので、地下鉄で立ち読みでも仕方ありません。

今日の帰りは日経アソシエの「朝活必勝マニュアル」を読んで帰ってきました。

ソマリアにいるときから知り合いとか有名人のブログとか
書評とかを読んで「この本読みたい!」と思った本は
アマゾンで買って実家に送りつけておいてあるので
読まなければならない本が結構たくさん実家で待っていたりします。

通勤図書館、しかも立ってるからカロリー消費も+な
有意義な朝の時間の使い方なわけです←自画自賛

そのうち、IPodにアラビア語講座とか入れて
電車の中でやるかもしれません。(真剣に計画中)
だって3時間もあるのだもの。3時間x5(たまに6)で一週間で15時間
一カ月で60時間、これってたいそうな時間よね。
時間ってのはちゃんと24時間あるのだけれど
ちゃんと自覚して使っていかないとあっという間に蒸発してしまう資源。

有効に使いましょう。
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by miomiomiomion | 2011-04-06 22:37 | みおの本棚

毎日日本文学

ふと思ったんだけれど無人島にネットのコネクションがあって
充電できても、IPadいらないだろうなーと。
確かにスマートフォンって便利で楽しそうだけれど
大部分のMobileな電子機器って

持ってる自分がかっこいい

という周りの賞賛とか認識あってのものだから
賞賛してくれる人がいなかったら
これほどのフィーバーは成り立たないんじゃないかと突然思った本日。

年がら年中旅してて、埃も太陽光線も強くて
行く場所に充電できるところがあるかもわからないし
壊れたり、盗まれるリスクもある
できるだけLow profileでいないといけないラフな環境に住んでると
最新電子機器って全然欲しくならないのだ。
IPodは持ってるけど(しかし全然最新じゃないんだけど既に)

しかし、実は私も
Ipadもどきを持っていることを思い出した。
ネットつながってないし
面白いアプリないけどね

300の文学作品と
100の英文学が
私の電子辞書に入ってる。

しかもSUDOKUとか(個人的にはスドクは紙派)
数字ゲームも入ってて
旅のポルトガル語なんかも入ってて
家庭の医学とか
ワインリストとか
日本国憲法も入ってて
しかもそんなハイスペックなのにピンク色でかわいいのが◎
落っことしてもちゃんと動いてる(今のところ・・・)

今読んでるペーパーバックをナイロビにおいてきちゃって
あーあと思った飛行機内で
「あ、そういえば電子辞書に文学いっぱい入ってた」ことを思い出した。

これ、いいわー。
ちゃんと立て読みなのがなんかいいよね。
青空文庫もそうだけれど
世界の名著が辞書に入ってて
いつでも手軽に読めるって
とってもいい時代に私たちは生きているなぁ。
重い装丁本を持ち歩く必要もないし
好きじゃなかったらすぐ次の本が選べるし
図書館みたいにわざわざ返す必要もないし
なんせ世界の英知がぎゅっと詰まってる500gってのが最高。
しかもピンク(はいはい)

これから毎日日本文学を読もう。
ちなみに昨日読んだのは
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」
(状況がありありと浮かんでくるような
鮮度の高い文章力!)
今日読んだのは
坂口安吾の「人生3つの愉しみ」
超有名な文学作品だけじゃなくて
そんな軽めのエッセイなんかもあり。

ちなみに知らない人が結構いるみたいなんだけれど
青空文庫お勧めよ。

電子図書館 青空文庫

本って読む人はすごい読むけど
読まない人って全然読まないよね。
でもふっと日常から離れ
異空間を旅するのに
飛行機は必要なし。
ケータイ小説もブログもいいけれど
やっぱり長く古く残る美しい文章に触れると
心が研ぎ澄まされるし
脳の栄養補給になる。

IPadなくてもやっぱり全然平気!
あ、でも村上春樹とか白石一文とか東野圭吾は読みたいねぇ。
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by miomiomiomion | 2011-02-14 18:18 | みおの本棚