世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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ジャガーに乗る女

ええ、本来は45歳の予定だったのです。
ジャガーに乗ろうと思ったのは。
それくらいになったら
高嶺の花な車に乗ってる自分も
それに似合うくらいになっているだろうし
という(根拠のない)計算をもって。

2000年のロンドンで、バレンタインの日の夜
もう閉まったショールームに並んでいたシルバーのジャガー
車を知らなかった(今も知らないけど)私がふっと足を止めるほど
美しかったジャガー。

あの時一緒にいた当時つきあっていた人と
「この車かっこいいなー」
「あと10年したら買ってあげるよ」(←なんとバブルな)
「えーこういう車は自分で買えないとだめじゃん」
というような会話をした記憶が。
10年じゃなくて45くらいになったら自分で買おうと
思ったのはこの夜です。

ありがちですが、その彼とは別れまして
10年たちましたがなんにもありません。
それどころか彼はPhDとったあとに
ベンツに就職してました。(I know it is not my business)

2003年スリランカに来る前に
駆け込み山形で茶髪の20歳に混じって
免許はとりましたけれど、
まともに車に乗った記憶は
スリランカの一年目くらいで
それもつきあっていた人の日本車で、
別れてからは車に乗ることもなく
快適自転車生活。

スーダンとソマリアは基本
国連カーを運転手が運転するので
私が運転する場がありません。
というわけでほとんど運転しないまま
運転免許更新2回で、
ゴールドドライバーに勝手になってる私ですが、
最近、ナイロビで運転を始めました。

で、それがジャガーなのです。

この、邪道なジャガー話をなんかのときに
同チームの同僚にしたんですが、
まぁ昔の彼なんとかとかその辺は全部割愛して

45歳でジャガー

というネタだったんですが、
今年の誕生日にじゃじゃーんと
渡されたのがジャガーの鍵。
もちろん、もらったわけではありませんで
ただ、家をシェアしているので

自由に使っていいよ

という素敵なプレゼント。
45歳で自分のジャガー買うんだから
ちゃんと運転練習していておきな、という。ひえー

というわけで、7年目のまともな運転をピカピカのジャガーで再開。
シルバーでなくて、深いグリーンなんだけれど
まぁなんというか、存在感というかクラッシーな感じが
どうしてなかなかいいんですよ。
鍵をいれて、エンジンをかけた感じもゾクゾクするほどスマートで
運転がとっても滑らか!

しかし、オフィスのみんなに

ケニアでジャガーって
道路ガタガタだし、周りの運転荒いしだめじゃん

とか言われてるわけだけれど、
私はもちろんそんなハードなところにいくわけじゃなくて
今は自宅→国連→ビレッジマーケット(ショッピングセンター)という
はっきりいって徒歩圏内をそろそろと運転しているのです。
ナイロビの運転、怖いですから。
結構みんな普通に飲酒運転するお国柄ですが
とにかく私は”超”初心者だし
そのくせにこんな高級車だし
飲んで運転するなんてとんでもないとんでもない。
しかし、高級車で、運転が下手くそだと
周りが気を使ってくれるという利点はあり。
ぶつかったら(ぶつけたら)シャレにならないし。
だんだんと行動範囲が広がってきた。車便利だなー。

しかし、ららーんとグリーンのボディを滑らかに滑らせて
青い空の下を20分運転していると
自分がいい女になっているような見事な錯覚に陥る。
いい女になっていい車にというのが本当は理想なんだけれど
もう先にいい車に乗って、自分ががんばっていい女になるというのでいいか、と。
とにかく、本物を使うと士気があがるというのは事実。
丁寧に運転しようと思うし。
頭ぼさぼさでジャージでサンダルで
乗ろうとは思わないじゃない?
だからってボディスーツでハイヒールもはきませんけど
(どんなイメージだ)

しかし、今日はお金を下ろすためにいった国連本部で
最初は空きだったのに、私が帰ってきたときに隣にぴったりつけて駐車されてて
しかも後方に斜めで路中されてて、きちんと出るのに、20分かかりました。
リバースするためにピーピー言って(非常音)結局
芝生の山まで乗っかってエスケープ。かっこわるい~

運転してるのが下手で、それが女性だと
男の人が普通に
「ほら、やっぱり女だよ」とか言うじゃない?
あれってすごい失礼だと思うんだけれど
しかし、今の私は
「やっぱり女だよ」と言われてしまいかねない赤点レベル。
「お、こんなかっこいい運転してるのが
こんな素敵な女性だったのか」と言われるように
がんばって精進いたします。

ブイブイ←死語
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by miomiomiomion | 2010-06-30 21:54 | ワタクシゴト

能活とワールドカップ

私の世代は
バブルがはじけたあと大学に入り、
センター試験は受験者過去最高で
受験地獄で就職難
女子大生が持ちはやされた頃は高校生で
自分が大学生になったら
マーケットのシフトがJKになっていたという
ある意味、時代の荒波をもろにかぶった
受難の世代ではありますが
今になって思えば、こう世間の鬼波を
どどーんとかぶって
受験でも、就職でも、部活でも、学生生活でも
もがきながら、しごかれながらやってきたことが
人間としての底力を鍛えるのに
非常によかったんだと思う。
人を磨くのは「ゆとり」じゃない。
「緊張」と「勝負どころ」とがっつり向かいあうことで
自分の限界がどんどん広がってくる。

同世代の「ヨシカツ」を見ていて
もうサッカー選手としての旬は過ぎて
後人にたすきを渡しかけていたとしても
その精神力の強さとか軸のぶれなさとか、
頼りがいのある後ろ姿というか
彼を好意的にとりあげる記事を読むたびに
これからを背負う未知数に溢れた若い人の可能性に
感じるドキドキ感とは別の
共感と賞賛のため息がもれる。
結果だけじゃない、その過程においてどう成長して
どう周りに影響を及ぼしていけるのかという点で
若いうちに鍛え上げられた芯の強さを
次の世代に受け継いでいくというのは
誰もができることじゃない。
だからヨシカツをみると、友達でもなんでもないのに
ちょっと鼻高々な気分になる。
こんなかっこいい同年代がいるなんて嬉しいじゃない?

結局グラウンドには立てなかったけれど
彼の存在感は特別だった。
このワールドカップは表舞台に出てない人たちも
ぎゅっと団結してたのが本当によかった。
泥臭くても青臭くても
気合とか男気とか勇気とかチームワークとか信頼とか
そういうところに生まれるドラマがみたいのだ。
人を感動させるのはただのテクニックだけじゃない。

駒野のPKがぱーんと枠にあたって上に弾け飛んだとき
確かににわかに出現した「一億6千万総人口期待のシナリオ」が
流れ星のようにさーっと消えちゃったわけだけれど
そのあとの論調は、びっくりするほど温かだった。
PKは運だ。100%確実なことなんてない。
90分のあとに30分延長して、ここぞという緊張の中で
なにがなんでもやらないといけないときに
ふっと運の神様が鼻をかんでしまった
いたずらを、批判をするのは酷というものだろう。
誰もがびっくりした快進撃をみせてくれたチームジャパンと
たまにはっとするようなかわいい笑顔を見せてくれた監督と
ヨシカツの男前ぶり、に大きな拍手を送りたい。
サッカー選手はなんかちゃらちゃらしてて
ガムをくちゃくちゃ噛んでるイメージがあったんだけれど
(昔の城選手らへんからアップデートされてない
私の記憶)今回で一新。
金髪の本田も、生粋の日本人より日本人っぽい闘利王も
クールな松井も、若いのになんか昔のサッカー少年風の長友も
スーパーセーブの川久保も、本当にかっこよかった。
ワールドカップのテレビのスクリーンをみてるだけなのに
どんどんかっこよくゲームを超えるごとにもっと
凛々しくみえるのが不思議だった。
世界の舞台を経験してどんどん研ぎ澄まされて
ぜひ8強、4強を目指して欲しい。
私も息子が生まれたら、サッカー選手にしようかと。(←単純)

次の4年後、楽しみだ!
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by miomiomiomion | 2010-06-29 01:48 | 社会を斬る

ちゃんとごちそう

朝10時半には出発して
小型機乗り換えること4回。
夕方6時半にナイロビ着。
隣国なんだけれど、接続が不便で
小型機なもんだから時間がかかるのだ。

途中、ご飯を食べるところもないので
ダイジェスティブビスケットと水で
おなかをごまかしているうちに
一日が終わりに近づく。

ナイロビにつく日は
約束をいれないで
帰りにスーパーによって
山ほど野菜を買って
おうちごはん、が原則。
一ヶ月ぶりにあったかいお風呂に入って
きゅうりパックして
さっさと寝る(といいながらブログを書いている)

今日は
じゃがいも
にんじん
ブロッコリー
たまねぎ
しょうが
にんにく
ほうれん草
トマト
きゅうり
ルッコラ
バナナ
ライム
黒砂糖
MIXジュース
トルティーヤチップス
を買う。

家に帰ったらテーブルの上が花瓶だらけで、カラフルな花がいっぱい。
家をシェアしている友人は今日、入れ違いでソマリアに戻ったのだけれど
こういう粋な心遣いをしてくれる。

1ヶ月間冷やしてあった缶ビールをぷしゅーと開けながら
日本から買ってきたカレールーを使って
カレー作り。
今日は肉なし。
たまねぎたっぷり。
隠し味はしょうゆとヤギのチーズ。
ごはんは最初ガスでがーっと水を飛ばしてから
電気でじっくり20分。
こっちの粒の小さいおコメでも結構おいしく炊ける。
ふっくらしっとり、とはいかないけれど。
ルッコラに、たまねぎの薄い千切りを乗せて
自作のにんにくしょうゆとにんにくとオリーブオイルをたらして
最後にきゅっとライムを搾る。
簡単だけどちゃんとごちそう。

一緒に食べる人がいないのがもったいないくらい
おいしくできたカレーとサラダ。
1人でも誰がいてもいなくてどこにいても
ごはんはきちんと食べないとね。
特に一日まともに座ってごはんを食べられない日は
夜にちゃんとつじつまを合わせる。

あまったごはんとカレーに骨を加えてぐつぐつ煮て
シンバ(うちの家のオーナーの犬)におすそわけ。
懐中電灯つけて庭からアボガドを収穫。
熟すまでに数日かかるので今日とっておかないとね。

明日から4日間、ナイロビです。
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by miomiomiomion | 2010-06-27 21:48 | 料理する

今そこにある諸行無常

うちの要になる食糧はオフィスから車で30分くらいで
”国境”(←公式なものではない)を隔てた南部にあります。(オフィスは北部)
ですので、途中でセキュリティーガードを変えたり、車乗り換えたり
めんどうで、お金もかかるんですが月に2回はちゃんと視察にいって
仕事がちゃんと行われているかチェックします。
今日じゃなくて、水曜日に行ったんですけどね
写真アップデートするのが週末になりました。

500トン入る倉庫が16あるから
全部で8000トンのキャパがあるんだけれど、
実感なかなかしにくいですね、
広さだったら後楽園とかディズニーランド何個分とか言うんでしょうけど
重さだとどうなんですか。
成人のアフリカゾウが7000キロだとして
アフリカゾウ約1143頭分。
やっぱりわけがわかりません。絶対ここにアフリカゾウ1143頭も入らないし。
閑話休題現在、ほぼ6500トンくらいの食糧が保管されてますが

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何にももうすることがないほど、きちんと仕事がしてあります。
とにかく、50キロの穀物袋と25キロのCSBが
幾何学的にどどーんと積まれているその様は
見事です。なんていうか、
路線としてはピラミッドなんかと一緒。
無駄のない肉体労働の集約された究極の美。
人が一つずつ、トラックから袋を担いで、
数時間かけてせっせと積み上げていくのだけれど
無言でせっせとつまれていくその様は
もう「職人芸」としかいいようがありません。
まず私は50キロの穀物袋担ぐのからして難儀ですが
それを横にずらーっと並べて(列ごとに向きをかえて)
その上からまたずらーっと列ごとに向きを変えて並べて
体にしみこんでいるかのようにモクモクと仕事をするのです。

終わったあとの倉庫をみると

芸術の域

に達してます。彫刻の森美術館の意図が不明な一部のオブジェより
そのできた背景まで知っているので、より深いため息を誘います。

しかも来週になったらあっさりまた崩して
今度は各配給場所に「出荷」しなければいけません。
一時的な保管をするだけなのに
いいかげんに積んだら入らなくなってしまうので
きちんと仕事をせざるをえないという
芸術なるも諸行無常な現場。
こんなにきちんと詰まれたものを
また崩さないといけないなんて
そしてそれを毎月のように繰り返すのです。

非の打ち所なく詰まれた穀物袋だけではなくて
無駄な脂肪のない、見事な筋肉をつけた細マッチョな
ソマリア人のお兄さん(だけじゃなくておじいさんもいる)も
非常に美しいです。
仕事の邪魔になるので、カメラはむけないで
こっそり観察します(笑)
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by miomiomiomion | 2010-06-26 23:38 | お仕事

熱帯自然主義

明後日から4日だけナイロビ出張なんですが
中部にある普段使っている空港(というかほとんど滑走路)が
すごいことになっていて行けるかわかりません。
その理由がまたすごいのよ。

ドバイからプライベートジェット(しかも大型)到着。
その飛行機には乗客が誰も乗ってなくてただソマリア紙幣
がいっぱい積み込まれている。
いくらかはわからないのだけれど
よその国から、自分の国の札束がぎゅうぎゅうに詰まれた謎の飛行機が
飛んできて、許可を得てないものだから
空港に、武装勢力が集結中。

全部偽札だといううわさもあり、
別のうわさによるとこれは地元政府に流れる闇資金だという話もあり、
とにかく出所と資金の流れ先が不明なので
空港に銃を持った人大集合で
一触即発らしい。(行ったわけじゃないから伝聞)
でもたぶん、行ってみたらピリピリしているわけじゃなくて
みんなキャット(覚醒要素のある麻薬的な葉っぱ)を噛みながら
だらーんとして何か起こるのを待っていそうな気がする。

私たち国連機関がターゲットになっているわけではないので
普通に国連機が着陸して、私たちを乗せて出発する
というシナリオも可能性としてはおおいにありますが、
周りにぐるーと銃を持った人たちがいて
大金を積んだ飛行機がある場所で
果たして何が起こらない、といえるのか。
否!というわけ。
車に乗って北上するか。

とにかく崩壊国家だけあって何にもなしで
何でもありなこの国で、
普通に命があって生きていけることは
ありがたいことです。
いろいろ情報として聞くと深刻なのに
なぜか切迫するものがない。

うちのコンパウンドに勝手に生息している猫(10匹はくだらない)のうち
3匹が妊娠中。飼ってるわけではなくて、獣医もいないので
ねずみ講式に増えますが、

勝手に増えたら食べ物がなくて自然に淘汰される

という自然主義なソマリアでは
あまり大問題ではないようです。
「猫にえさをやるな」というルールもないので
私は自分の食べた分の残りの肉やら骨やらをあげますが
全部が全部いつも所定の位置にいるわけでなく
今日は5匹で、昨日は見たことない猫がいて、明日は誰もいないとか
そんな不変則な出没。
いつもみんな適当に生きている感じ。
生きることが大変なのに、なぜか切実な差し迫ったものがない。
猫も、人も。

カオスなのに、どこかしーんとしているのは
この国のだるい暑い空気に育まれた「なんくるない」気性のせいでしょうか。
飛行場に集まっている人たちもきっと
愛国心に満ち満ちてたり、何かを守ろうとしているわけではなく
「いざとなって大混乱になったら分け前はもらおう」という
魂胆があってなんとなく集まっているんじゃないかと推測。
おなかがすいたらおうちに帰ってたり。

一生懸命生きることは大切だけれど
いつもいつも気合全開じゃなくていいのです。
暑いし、予定もないから
常時気が張り詰めてるとエネルギーの消耗が激しい。
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by miomiomiomion | 2010-06-25 22:27 | 衣食住

僕が僕であるために

今から言うのはずるいんだけれど
バスから降りてきた岡ちゃんが笑顔だったとき
それから国歌斉唱のときの凛々しい顔ぶれをみたとき

あ、日本いけるな

とすーっと思ったんだわ。確信と言うか。
予言予言いって、いやデンマークには勝つか引き分けるよとは
みんなに言ってたんだけれど、試合前の漂う空気に
いい予兆を感じたのは本当。

とにかく、3点もとってくれちゃって!スペクタキュラーな試合でしたねぇ。
ゴール前のフリーキックも本田の空気を切り裂くような鋭いゴールも
遠藤の職人芸のような曲線をかくゴールも
とにかく美しくて、うなってしまいました。日本すごーい。

日本って力技だとやっぱりアフリカやヨーロッパ勢に引けをとるというか
一緒に走っちゃうと小さかったり、スピードで勝てなかったりするわけだけれど
一人一人のクオリティというか技の完成度が高い。
3点目の、ゴール前から横に流して岡崎がゆるゆるといれたのも
なんだか時が止まったようでとっても風流でした。
彼のゴールのあとの笑顔もよかったなぁ。

とにかく、外野席の前評判とか
これまでの無責任な批判とかばっさり無意味にしちゃう
気持ちのよい勝利、
ワールドカップ始まる前はなんか「日本は無理だろう」な
どんよりした論調しか目にしなかったけれど
カメルーンに勝って、オランダに善戦して、これで文句なくデンマークに勝って
選手だけじゃなくて、日本人全体の士気というか気合もあがってきた感じ。
ゲンキンなものだけれど、人間ってそういうところあるよね。
うまくいきだすと、俄然やる気になる。

僕が僕であるために、勝ち続けなきゃならない
正しいものはなんなのかそれがこの胸にわかるまで

必ずしも今の気持ちにぴったりなわけじゃない往年の尾崎が心の中に流れる。
気持ちのよい勝利を胸に反芻しながら
「だめだろう」な論調から「よくやった」に
まさに手のひらを返したように変わってるネットの記事を読みながら
とにかく、周りを納得させるためには
どこの世界も結果を出さないとだめなんだな、と思う夜。
サッカーなんかそれはそれはここぞという舞台で
ここぞという戦略をたててあたるかあたらないか
運もあり、実力もあり、緊張感はそりゃ並大抵ではないだろうけれど
とにかく、勝ちというのは
周りを元気にする。

がんばればいいんじゃなくて、やっぱりがんばったあとに何ができるか、なのだ。
ものすごい競争を勝ち抜けて、たくさんの練習をしてきて、
サッカーに命をかけてきた若者が大舞台で結果を残す、
全然フィールドは違うんだけれど、そういう若者のやり遂げたあとの笑顔を見て
ああ、私もがんばろう!と力をもらうのです。
この調子で、世界の頂点にどんどん近づいて欲しいね。
何はともあれ決勝T進出、おめでとう!!!!
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by miomiomiomion | 2010-06-25 01:24 | 社会を斬る

神様お願い

フィールドにスタッフを出して
帰ってきたらレポートを提出させる。
そのレポートにちゃんと添削して
書き直しさせてクオリティのあるレポートにするのが
私の役目の一つなんだけれど
このレポート添削がなかなか愉快で
また頭痛の種でもあるのだ。量が多いのと直すところが多いのと。

ちゃんと教育を受けたスタッフなので
スペリングがおかしいということは
少なめなんだけれど、
何度言っても直らないのが

レポートがひたすら無意味に長い

長いからいいレポートっていうわけじゃないんだよ。
意味のある要点がちゃんと書かれてなかったら
だめですよ、ということなんだけれど

I would like to highlight that there are lots of problem in some FDPs
which delayed the distribution but we solved in the end
(たくさんの問題があって一部の食糧配給場所で食糧配布が遅れたが
我々が問題を解決したということを強調したい)

とか平気で書いてくる。
おいおいおーい、たくさんの問題ってどんな問題で、どこであって、
どうやって問題解決したか書いてくれなきゃなんもわかんないぞ。
ってなにを強調したいのかイマイチ不明だし


Some place has more beneficiaries than planned figure,
and a good amount of food balance remains
(いくつかの場所では、予定した人数より少ない受益者しかおらず、
たくさんの食糧が余った)

どこ?どれくらい少なかったの?どれくらいあまったの?
何も書いてない。きゃー

というわけで朱を入れてて
WhoとかWhereとかHowとかHow muchとかひたすら書いていく作業。
私も英語が母国語じゃないから、レポート書くのだって決して完璧じゃないわけだけれど
それにしても、レポートのクオリティをあげるというのは
根気のいる仕事である。たくさんのいい文章を読まないといけないし
何しろ自分でいっぱい書いて、たくさん添削されて、また書いてみる、の繰り返し。

ちょっと笑っちゃったのがこれ
there is less worry about the feeding of animals at the moment
thanks to almighty God for his good mercy
(万能神の素晴らしい慈悲により、今期は動物の食糧に関しては問題が少ない)

これ、言い出しちゃったら、食糧が予定より少なかったり、届かなかったり
受益者がこなかったり、全部の問題が

神の意志により

になってしまうではないか。レポートは日記ではありません。
そこんところ、よろしくお願いしたい。
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by miomiomiomion | 2010-06-23 22:13

季節応援者の独り言

いやー本日のサッカー、残念だったね~
最初前半20分だったか
ボールの所有率オランダ7割日本3割って
日本が守りを意識しているなーと思ったんだけれど
うまい具合に
ハーフタイムに持ち込んで、
後半結構いいシュートも打ててたから
いけるかな思いきや!
強豪オランダ、やっぱり上手でしたねー。
オレンジは膨張色ってだけじゃなくて
やっぱりオランダ人でかいね。

ちなみに私は普段から筋金入りなサッカーファンではなくて
ワールドカップのときに

日本が自分の国だから

応援する、という非常にありがちな
季節応援者。
今回も川口能活は選ばれたのは知ってたのと
どうもかなり選手の選抜に不満があったらしいというのは
どっかからもれ聞こえてきてたけれど
全然まめにマークしてなかったもんだから
久しぶりの稲垣に「あー彼の顔はわかる!」とか
「TULIOって一体どんな漢字をあてるんだろう」とか
そんな超ど級初心者の目線で楽しんでます。

しかし試合もそうだけれどあの鍛えた若者が
真剣な顔で肩をがしっと組んで
透き通るような青空の下で君が代を歌ってるのをみると
あー美しいなぁと思う。すごくいいよね。
君が代の荘厳なメロディーが南アフリカの青空に吸い込まれてくそのさま。
君が代も日の丸も、力ずくで強制するようなことじゃないけれど
こういうところだと自然にみんなが「日本」ということで
一致団結するじゃない?肩を組んで、君が代を歌う日本代表に
こういうときに日教組来てたら文句を言うのか?いや言わんだろうということ。
折にふれて、国歌や国旗に敬意を表すってとっても自然なことだし
歌ってる人も歌ってない人もいるのは
よその国歌も同じだけれど、
自分の国の国歌は大きな舞台があったら口をあけて歌っていい。
世界規模で大きく活躍するのはすごくいいことだけれど、
深い根っこのところに自分の育った国やらルーツへの
ゆるがない愛情があるのとないのとでは
人間の底力と安定感に大きく差が出る。
だから、普段歌わなくてもこういうときぐらいは
大地を揺るがすぐらい大きな声で歌っていい。

試合は、フランス人、ブルガリア人、パキスタン人、シュエラレオネ人
ケニア人と見てたんだけれど、みんな私がいるせいか日本応援にまわってた(笑)
終わった途端にいっぱいソマリア人から電話かかってきて
「いやー日本はよくやったけど残念だった!」って
カメルーンのときは終わったあと電話一件もかかってこなかったのにw

これで日本は勝ち点3のままなわけだけれど
デンマークがカメルーンに負ければ
日本も決勝進出するってことよね?

彼「デンマーク負けろって思ってるでしょ」
ミオ「いや、侍日本女子たるもの(←そんなものいないw)正々堂々と戦って
デンマーク人を叩き潰すものだと思ってるよ」
彼「わはは」

あ、うちの彼はデンマーク人です。

なんとなくこのままカメルーンが負けて
デンマークと決勝進出をかけた戦いになりそうで
心臓に悪い。

いや、私はもちろん日本を応援しまさー
アフリカにいても、彼氏がなに人でも
私の心はいつもサムライブルー。
がんばれ!日本!
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by miomiomiomion | 2010-06-19 20:28 | 社会を斬る

小さいトランク

首都モガディシオではワールドカップをこっそり見ていた民家で
若者が「イスラムに反する」ということで射殺されたり、
うちの近所で、砲弾を3つ隠し持っていた15歳の少女が逮捕されたり
南部にミーティングに出かけたら一ヶ月前には見なかった
マシンガンやら対航空機ミサイルなんかが
そこら辺にいっぱい配置されてたりする
ホットなソマリアよりこんにちは。

治安の改善を待っていては何にもできないので
どんどん仕事は進めて
状況によって遅らせたり早めたり(←ということはほとんどない)
超臨機応変に暮らしてますので、ストレスがありません。
いやほら、売り上げが下がっちゃうと全部自分のせいになってしまう営業マンのほうが
絶対大変よ。私の場合、配給食糧の量が予定より少なくても
予定通り計画が進まなくても

安全上の理由のため

という黄門様の印籠が引き出しに入ってる。
いや、だから仕事をさぼるとかそういうことは全くないけど
(さぼっても他にすることもないし)
「怖くないですか?」ってよく聞かれるんだけれど
深夜に墓場に1人で肝試しに行くほうが怖いよ。

せっかく計画して準備してきた出張の計画が狂ったりすると
一時的にスタッフの士気が下がるけれど
そういうときに士気を下げないようにするのが事務所長の役目でもあり
その辺は私の得意とするところでもある。
ここ数年でよくよくわかったんだけれど
私はリーダーリップをとる玉ではなくて
チームをやる気にさせる宴会部長のポジション向き。
小さなオフィスだから宴会部長だけで
回していけちゃってるんだけれど
もっと大きなオフィスで政治的な目論見とか渦巻くところだと
私のストレート直球ではっときてゴーなやり方だとちょっとだめかも。
それがこれからの課題。

しかし、うちの組織は昨年のチームビルディング研修で発覚したんだけれど
「リーダー格」なタイプな人(通常10%未満)が普通の社会構成より全然高いので
(確か70%がこのタイプだった。多けりゃいいってもんじゃないのは実証済)
私の「Entertainer格」(芸人と訳すべき?)が組織のパワーバランスをとるのに
ちょうどよいっぽい。キャラがかぶる人がいないので重用されている(笑)

今は身の丈にあった場所でのびのびと仕事をさせてもらえてて
とても調子がよい。今日もNGOのスタッフが来て、
この周辺で学校給食できないかという話をしたり
先月ちゃんと人数確定した避難民キャンプに食糧をもってくる計画をたてて
小さな課題を、きちんとこなせて、
でたまに遅れるけど、方向がぶれないというのは
私的にも、社会的にもとても健康的。

血の気の多いでも温かいソマリア人の中で
日々小さい発見があって
ゆるやかな進歩があって、
大きな課題があって
明日がくるのが楽しみで
気分よくベッドに入れるというのが
何よりの幸せ。

人生が小さなトランク一つに納まっているというのは
決して悪いことではない。

幸せを運んでくるのは、高級レストランでも
最先端の電子機器でもなくて
クローゼット一杯の洋服でもない。
心の伸縮性とやわらかい頭、
転がっている小さな愛を感じられる
磨かれた感受性。
大きなトランクなんて必要ないの。
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by miomiomiomion | 2010-06-17 23:49 | お仕事

婚活タリバン

タリバン出会い系、間違いなくネタ。

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タリバンだからソマリアじゃないけど
しかしまぁ、よくできたジョークで
ちょっとブログにアップすると読みにくくなっちゃうんだけれど
職業も、仕事も、趣味も詳細が全部「無記名」
(というかNot allowed(禁止されてます)のもご愛嬌だし
住んでる場所が、テントだったり洞窟(Cave)だったり
探しているのが、女性だけじゃなかったり
呼びかけるタイトルが

私の人生に光を!とか
私を妻の1人にしてくださいとか
ハートのあるテロリストはいませんか?とか

なんかゆる~い笑いを引き出す一作。
この周辺のムスリム国はほぼ100%家族やら
コミュニティーがお膳立てをするので
女の子がサイトの自分の情報載せて相手募集とか
まずありえないけどね。

うちのオフィス女性が結構いるんですが
私ともう1人以外全部既婚者でして
たまにまじめに
「うちの兄紹介しようか?」とか
「いとこで大学で勉強中の人がいるんだけれど」とか
言われるんですが
丁寧にお断り。

南スーダンでは相当ラクダと牛積まれて
村人からNGOや国連の現地スタッフまで
たくさん求愛されたものでしたが
ソマリアでは皆無。
というか、ジョークは笑いで返せるとして
まじめに紹介されても困るよね。
大学生って言われても(苦笑)
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by miomiomiomion | 2010-06-16 06:54 | VOW世界