世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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びっくりぐっすり

朝起きて朝食に行ったら、みんなが集まって

本日朝の銃撃音の話で盛り上がり中。

なんでも4時半ごろに、うちの事務所の敷地内で
パンパンパンというAK47の音の後にどーんという重低音の爆音が聞こえたらしい。

何にも知らないでぐっすりの私って・・・

パキスタンに行った日の深夜に震度6の地震があったらしいんだけれど
これも完全にスルー。
私、眠りが深いのです。

で、実はこれが書きたくての銃撃音・地震ネタなんだけど
(フィクションじゃないけどね)
「ぐっすり」眠るのぐっすりって
Good sleepが語源って知ってた~?

この銃は誰が何の目的で撃ったかってことなんですが
なんのことはない、完全に酔っ払った海賊が朝に北に移動しながら
銃を空に向かってバババと打ち鳴らしたとのこと。
酒かドラックかミラーかは不明。

へ~い、朝だぜ~、か
これから俺たちはプントランドに向かうんだぞ~、か
酔っ払っちゃったよ~、か
知りませんが、
別に国連ターゲットってんじゃなくて
ただの酔っ払い。
酔っ払いに、銃を持たせちゃだめね。
しかも朝っぱらから。

で、酔っ払い、といえば
うちのセキュリティーも
裏庭で熟睡中。
私も人のこといえないけどさ、
君たちはそれが仕事なんだから
起きなくちゃダメじゃん。

15分前には整列して待っていた
パキスタンの軍人のあの士気の高さを
どうやったらソマリアに輸入できるでしょうか。
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by miomiomiomion | 2010-11-30 23:57 | ワタクシゴト

味噌汁長者

年末大掃除が終わった←早っ
ソマリア部門。
ナイロビのうちにはまだ開封してない
ダンボールが9つもある。

飲んでない味噌汁が96食分も出てきた。
というか前回日本に帰ったときに持ってきたのもほとんど消費してないし
2年前に日本に帰ったときに買ってきてのも残ってる。
当然ながら半分以上賞味切れ。
2009年11月とか。2010年5月とか。
瓶詰めの塩辛も
ゆず胡椒のふりかけも
マルミヤのすきやきふりかけも
唐辛子昆布のふりかけも
お茶漬けのもとも出てきた。

っていうか、全部その存在を忘れていた。

日本に帰ると「(ソマリアでは手に入らないから)買わなきゃ」という
焦燥感に襲われて日本食商人かってくらいたくさん買ってくるわけだけれど
ナイロビではまぁそれなりにおいしい日本食が食べられるし
ソマリアに帰ってくると日本食を食べたい本能が冬眠するので
せっかく持ち込んできた日本食が活躍する場がないのだ。

というか、こっちのごはんって微妙ににおいがあってねー
それをごまかすために
ヤギのスープで炊いたり、シナモンいれたり、トマト味にしたり
スパイスで茶色になったりするので、

白いご飯+ふりかけ

という王道の楽しみ方ができない。
ゆず胡椒のふりかけをシナモンごはんにかけるってどう?
ね、微妙でしょう?
同じく、食べ合わせっつーものがあるから
ラクダソテーには、やぎのクリアスープ
スパイスごはんには、トマト味のシチュー
で、味噌汁には・・・・

普段のメインであるラクダとかやぎって味噌汁に合わないんだよ。
で、昨日せっかく新鮮な魚を市場で仕入れてきたのに(10キロ1800円という破格値!)
仕上がってみるとトマト味。どうして新鮮な魚をヤギ肉とおんなじ調理法にするかなー
炭火で焼いて、塩コショウ、とか
炭火で焼いて、ちょっとライム落としてしょうゆ、とか
そういうワビサビな食べ方をしないと。
味噌汁をおいしく飲むには。

ということで96食分の味噌汁をかかえ途方にくれる11月の末。
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by miomiomiomion | 2010-11-27 23:57 | 衣食住

黄金時代の終焉

天気のよい午前中に電話がかかってきた。

ソマリ「おかえりービックニュースがあるんだよ!!!」
ミオ「エーなになに!!」
ソマリ「ウメが殺された!!!」

・・・・がーん

ってか、ビックニュースはビックニュースだけど
そういうニュースはしんみり悲しく伝えるべきでしょう
無駄にテンションがあがったあとに急降下で奈落の底へ

今ソマリア中部と南部は旱魃に苦しんでいる。
農作物の被害も大きく、つい昨日も南ガルムドゥックの地方政府に
呼ばれて緊急ミーティングに参加してきたばかり。
私が昨年まで住んでいた南部は、
6月にエルニーニョの影響でエチオピアから流れてくる
川の増水が原因で洪水になっていたというのに今度は旱魃。
この国は、20年続く内戦だけでなく自然環境もしゃれにならない。
もともと国の基礎体力がないところに
セキュリティーが悪化して
うちの機関だけじゃないありとあらゆる国際機関が南部から撤退してはや半年。
栄養状態の深刻化や食糧難の話を聞くたびに胸が痛いのだが、
地域を牛耳っている武装勢力は
「国際機関なんていらん、我々を助けるのは神のみ」
という姿勢を崩さないので今も援助も止まったままだ。

国の長期的な発展をみるときに、援助を続けるのが必ずしもいいわけではない。
どこかで国際援助から自国の政府のイニシアティブにシフトしていくのが
正しい開発援助のあり方だけれど、今のソマリアにはその基礎体力がない。
援助が止まれば、人々が苦しむ。
しかし、Foreign Affairsの投稿にもあるみたいに
ソマリアの惨状を継続させているのは”中途半端な国際援助”という指摘もあり
確かに私たちが入って(良かれと思って)やる支援がはからずも
武装勢力の存続の一助になっているという側面を完全に否定はできないし
完全に援助がなくなることで、国が大混乱に陥り、
「雨降って地固まる」ことを期待する向きもある。

ただ、その間にたくさんの犠牲が出るだろう。
今はそんな過渡期。

そんなわけで食糧不足は深刻で、
食べる穀物がないと、家畜を殺して食べるしかないわけですが・・・

それにしても、ウメ!
あんなにかわいくて、人なつこい私たちがミルクから大切に育てたお子が。
うちのオフィスが武装勢力にのっとられたときに、
やぎも牛もウメも全部避難させておいたのだけれど
武装勢力のがさ入れがはいって、預けた人から強制的に
引き取られ、私がパキスタンにいる間に
ウメはこの世からいなくなってしまった。

スパゲッティとフルーツサラダが大好物で
おなかがすくと私の洋服のスソまで食べちゃって
雨が降るとテントの中に入ってきて
生まれて3ヶ月は哺乳瓶でラクダミルクをあげて
そのうち哺乳瓶じゃたりなくて1.5リットルのペットボトルに
哺乳瓶の吸い口をとりつけてミルクをあげたんだった。
すくすくすくすく育って
人を疑うことも知らず、
好奇心旺盛な
とてもいい子に育った。(といってもまだ一年)
私がR&Rやミッションから帰ってくると
ぴょんぴょんとやってきて、丸い目で見上げて首をかしげる。
しゃべられないのに饒舌なあの目、大きな耳、滑らかな毛並み。

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昨年の9月、深夜にトントン、という音がするのでドアを開けたら
ドア越しにじーっと見上げていたウメ。
(口でドアを叩いたらしい)
雨の日に入っていいよ、といったらテントに入ってきて
私の机の横でじーっとしてたこともある。

「別に外国人のものだったからリンチされたってんじゃなくて
みんなおなかがすいてるんだから食べられてしょうがないんだよ。
He is meant to be eaten」

という私をなぐさめようとするソマリ人の同僚の言葉の
鋭い真実が私の心にまたささる。
彼は”食べられるために”生まれてきたわけではないのだけれど
ソマリアでは野生動物はごちそうだ。
私が甘っちょろいセンチメンタルな愛情をかけてたからって
彼はやっぱりソマリア人にとっては
家族でもペットでもなくて、(食べるためである)動物であるという現実。
そして実際に南部も食料不足だ。
あれだけ食いしん坊な子だったから殺されなくても
この食糧難ではおなかがすいてたいへんだったに違いない。
私がブアレで着ていたソマリ服のいくつかに
今も消えないウメの噛みあとがある。

もともと彼のお母さんも食べられるために殺されて
たまたまおなかのなかにいた彼が救助されて
うちにやってきたんだったね。生後11日で。
ウメやリオがいた時期は私のソマリア時代でも黄金の時期だったなぁと思う。
ウメがいてリオがいて、亀蔵がいて、亀子がいて、
鶏もオフィスのいろんなところでポコポコ卵を産んで
いっぱいひよこが生まれて
ディックディックもたくさんいて、うさぎもいて、ワシもいて、
ミルクをあげなくちゃいけないお子が3匹いて、みんな
私が仕事が終わってテントに戻ってくるのを待っていた。
毎日、仕事をするのも、テントに帰るのもとっても楽しかったなぁ。
もうブアレに戻ることはないし、彼らに会うことがないのだと思うと
とってもとってもとってもせつない。

私のニャマ(やぎ)はブアレ郊外で生き延びている情報を入手。
しかし今あってもちゃんとほかのヤギと判別できる自信はちょっとない。
前はにゃまーと呼ぶとちゃんと顔を上げてこちらに来たのだけれど
会えなくなって半年で、もしかして忘れられちゃったのかもしれないと思う。
でも元気であればそれでいい。
この国では中途半端に情をかけるのは正しいことではないのだけれど
でも本当に楽しい時間だった。仕事の経過はすぐに出ないけれど
動物の成長は日に日に確認できた。
信じられるものがあると、人は強くなる。
仕事の相棒のユスフも次の赴任地が決まったし、
少しずつ私のソマリアの残り時間も減っている。

このどうにもならない国で、
どうにもならない大河の一滴の仕事をしている自分に
「がんばろう」と前向きになるひたむきな愛情をくれたウメに
ありがとうといいたい。最後まで一緒にいられないでごめんねといいたい。
天国で、いっぱいいっぱいスパゲティ食べてね。
ウメもリオもいないけれど、私はまだしばらくソマリアでがんばるよ。

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在りし日のウメと私。
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by miomiomiomion | 2010-11-26 22:17 | ワタクシゴト

掃除ノススメ

運気をあげるには

掃除をする

がよい。
パワースポットに行くとか、セミナーに参加するとか
ナントカ色の洋服を着るとか幸運グッズを購入するとか、
そういう「プラス」の行動が悪いわけじゃないのだけれどその前に
今の自分を今の状態に至らしめている環境を確認して
いらないものと運気を下げているものを完全に排除する
「マイナス」の行動をしておかないと効果がない。

くさいトイレに芳香剤まくのと一緒。
くささの元を断たない限り、芳香剤の効果がないどころか
余計ひどいことになるでしょ。

お祓い、なんかもそうなのかもしれないけれど
自分についてる余計なものをなくしていく
その空間に新しいもっといいものが入ってくる。
それはモノだけじゃなくて、執着心とか嫉妬とか憎しみとか
そういう自分の精神を淀ませる粘着性のある感情を手放すことも含めて。

というわけで最近、物欲が全くなくなったわけではないのだけれど
不要なものをせっせと捨てるように心がけている。
なんかもったいなくて、とっていてしまうものって結構あるんだよね。

3分の1くらい書いてあるノートとか
いつの間にか片割れがないんだけれどそのうち出てくる可能性がありそうなピアスとか
2色出なくなったんだけれどかすれた赤色と緑色だけ出る4色ボールペンとか
何年前に買ったか覚えてないんだけれど高かったことだけ覚えてる
もう使わないイブサンローランのファンデとか
全部まとめてゴミ箱にIN.
新しいことをきちんと書き込んでいくには昔の記載があるノートはやる気がそがれるし、
片割れが出てきそうな可能性を信じて5年もたってるんだからもういいだろうピアスも、
緑ってそもそも使わないよねな3色ボールペンも
そもそもファンデ使うのやめてもう2年になるわけで

絶対いらないのに、なぜかとっておく

というこの生ぬるいメンタリティーを断ち切ることで
なんていうか、人生の風向きが変わる、というかね。

だいだい大きなチャンスとかいいことが起こるのって
ばっさり掃除した後なことが多い。
今の彼に出会ったのも、
ズルズルしていた関係をばさっと切って飛び出したエジプトだし、
パキスタンの短期ミッションの話が来たのも、
オーナーのモノが溢れていて大きい家だったけどちょっと嫌だよねと思って、
新しい家を借りた直後のことだったし、
自分の実感として掃除をするのは、
人生の向上に非常に効果があると思うわけ。

というわけで、別に人生に停滞感があるわけではありませんが
2010年も最終月を迎えることだし、今週末はまた
ばっさり掃除をしようかと思っているところです。
ほつれちゃっててそのままになってる部屋着を直したり
123が表示されない計算機とか(意味ねー)
もらったのだけれど全然好みではないアクセサリーとか
何が入ってるのかわからないDVDとか
全部処分だ!
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by miomiomiomion | 2010-11-25 02:54 | 衣食住
村上龍の文章が好きだ。

なんていうか、えぐいことをえぐいまま書かないで
フィルターを通したように
どこか静けさというか冷たさが漂う空間を作り上げる。
そしてそこに鋭い真実がぎゅーと凝縮されている。
彼の文章は、いつもとても静かだ。
村上春樹のクールでインな世界感とも違って
なんかもっと下世話で卑近で騒がしいのに、音が抑制されている。
村上春樹の舞台がリビングルームで井戸の中だとすると
村上龍の舞台はコンビニでクラブで中学校だ。

辻仁成の文章は酔いすぎてて、フィクションなのに
「(こういう話を書いてる)俺は才能があってかっこよすぎる」
芳香が漂ってきて癪に障る。
絶賛している人もたくさんいたけれど、
「サヨナラ イツカ」はちっとも琴線に響かなかったし
自分の奥さんを主演にしちゃうのも
そして久々にメディア登場にパンテーンのシャンプーCM並みに
艶々の黒髪で出てきて
「あ、やっぱり私この人嫌いだわ。」と再確認。
ナルシな男はガクトだけで十分。
あ、別に辻仁成はどうでもいいんだった。脱線脱線。

で、何を読んだのかというと
「希望の国のエクソダス」
いや、パキスタンに持っていったのに全く開かなかった5冊のうちの一冊。
最初の一文が

どうしてテツがパキスタンに行かなくてはならないの、だ。

うっわー。なぜ出てくるパキスタン~!と思ったのだけれど
久しぶりにぐいぐい読める小説に出会ったという印象。
8年前に書かれた”近未来小説”
舞台は2001-5年なんだけれどとっても近未来風。
村上龍特有の、腐らない鮮度をもつ文章だから故。
なんていうか星新一なんかもそうだったけれど
荒唐無稽なストーリー展開のように思えて(当時)
しばらくたって紐解いてみると現代の潮流と奇妙な整合性があって
背筋がひんやりする。感覚が研ぎ澄まされる。
フィクションなのに、ドキュメンタリーのようなリアリティが見え隠れする流れ方。
不登校児が全国的に増えて
でも力を利用した革命を起こすわけではなく
頭脳と才能を駆使して機能不全の日本社会にドロップキックをかます話なのだけれど、
中学生が決してヒーローじゃなくて、カリスマあるのに、
熱さにみなぎったりしてなくてどこか欠けてる自覚もあって
物語の軸になるストーリーテラーのテツさんとその相方の由美子さんが
まるまる私の年代で(感覚的に一番やっぱり共感する)
普通の感覚と新世代のずれと惹かれる感覚をうまーく表現してくれて
とにかく出てくる大人は「ああこういう人いるいる」という
元気も気力もカリスマもない人たちなんだけれど
それが悪者なんじゃくて逆に「弱者」となって描かれてる。
「僕らの7日間戦争」的な(物語として)ありがちな展開じゃなくて
先が読めない中学生と
”普通”の感覚をもちながら、中学生にInspireされる中間世代と
もう成長幅の感じられないしぼんだ大人が織り成す
壮大な日本叙事詩だ。で、結構これがリアルなんですよ。
リアリティのないリアル。
でもほら、今の社会
昔にはありえなかったリアルに溢れているじゃないですか。
私たちの「リアリティ」の標準をちゃんとグレードアップしているかどうか聞かれたら
やっぱり年代によってアップグレードの差は歴然としている。
今の子どもをちゃんとわかってないから
これだけひきこもりも増えるんだろうし、
昔だったらありえなかった親殺し、子殺しもでてくるのだろうし。

中学生ってやるせない年代ではあるのだけれど
それを猟奇的殺人事件に仕立て上げないで
逆に「日本再生の旗手」になりえるかも、という期待をちらつかせながら
いやそんなにうまくいくわけないだろという闇の存在を感じながら
今の機能不全の日本が少しずつ崩れていく様子を
とまどいながらじーっとガラス越しに眺めている、そんなお話。
いや、村上龍、すごい。

「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。
だが希望だけがない」

そう子どもに問われたときに、
自信を持って答えられる大人が今の日本にどれだけいるだろうか。
お勧めです。

★★★★★
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by miomiomiomion | 2010-11-24 00:25 | みおの本棚
スープ温めてトイレ行って帰ってきたらハエが浮いてるとか
シャワーが詰まってて真ん中じゃなくて太陽光線みたいに
シャワーヘッドの周りから水が出てシャワーが浴びにくい、とか
夜なんかぐにゃっとしたものを踏んだなと思って朝確認したら
カエルがつぶれてた、とか
「ちゃんとサインされてませんでした」とか言ってもってきた
書類が7月の車の利用に関してだったりとか
おみやげをスタッフにあげたら、ガードとか尋ねてきたNGOの職員とか
新しい掃除スタッフとかが次々やってきて「僕のおみやげは?」と聞かれたりとか
砂糖の壺に入っているのが塩だったりとか
朝2ダースあったソーダが夜になったらもう一本もない(住人は5人、そのうち
3人(私も含め)はソーダを飲まないのに)とか

ああ、ソマリアに戻ってきたんだわ・・・

生活全般の期待スイッチをちゃんとオフにしておかないといけない。
本日話した香港の友のごもっともな一言。

「エコノミーの長距離フライトで疲れるなんて思ったことなかったよ・・・ビジネスに乗るまでは」
「若い女の子を連れてステーキ食べに行っても、Yummy yummyといって
喜んで食べるわけだけれど、年上の人と行くとやれ肉の硬さがどうだ、
レストランの照明がどうだといろいろ不愉快なコメントが先にでたりするでしょ」

「まっとうに年をとるってことは、生きる基準が高くなって後戻りできなくなるってことなのよ」

・・・極論ではあるんだけど
知っちゃうと後戻りできない、というのはある意味正論です。
でも、個人的にはどっちも(底辺もトップも)知って尚軽やかにどちらも楽しめるって
姿勢を貫きたいなと思うんだよね。
高級ホテルのよさとゲストハウスの楽しさは
同じ土壌で優越をつけるべきものではないし、
ジャガーの運転の滑らかさは尋常じゃないけど、だからって
地下鉄やバスやマタツを使わないつもりは毛頭ないし
ニューヨークやローマとソマリアってのは
国連人間開発指標ならともかく、個人で住むにあたっては
どっちがいいという問題ではないのだ。
仕事で出してくれるのならありがたくビジネス乗るけれど
オフで遊びにいくときはもちろんエコノミーという、そういうこと。

It's after all your choice.

肉もワインもつきあう彼も
車も仕事も今日着る服も住む国も
(あ、結構リズムがいいねこの文章)

文句をいうってのは
結局自分の審美眼がゆがんでるってことだ。
影の部分ばかりフォーカスする人は
自分の後ろにある光の存在に気づかない。

まぁ大人になると諸事情でそりゃ
自分がやりたいことだけをやるわけにはいかなくなってきますが
それでも、最終というか基本ラインとして
自分が本当にやりたくなければ、やらなくていい
というか、
自分が本当にやりたいことをやっていると
もしくはやりたいことができそうな途中では
まぁいろいろ不都合が出てきても
割と軽く流せるわけです。

飲んでる水にハエとか
AK47発砲音がするとか
ソマリアにいると恐怖とか嫌悪感とかそういうものが
すすすーっと中和されて
「まぁそういうもんだ」と思えてしまうから
ある意味人生、かなりラクになるのです。

パキスタンどうだった?といたるところで聞かれるのだけれど
人は温かいし、ごはんはおいしいし、買い物できるし
シャワーも温かいし、最高だったよ。
と、仕事はたいへんだったけどね、という一番肝心な部分が
まるでおまけに聞こえてしまう感想になってしまう。

いやーまだ水がひいていなくて
人は冬に向けて大変な生活を強いられていて
各組織のコーディネーションがうまくいっていなくて
というCNN・BBC特集的な切り口は
瞬間にフォーカスしないといけないメディアとか
問題解決を目指すミーティングの議題としては当たり前のことなのだけれど
ある一定の時期長く住んで、その国の人と同じ釜の飯を食うようになると
どこにいっても光と熱と色があるもんなんだと私はいいたいわけです。

いやでも92年にモガディシオに軍人としていたアメリカ人の話なんか聞くと
確かに闇な時代もあるし、仲間が目の前で殺されたりしたら
そんな悠長なことも言っていられないんでしょうけれど。

というわけで、ソマリアに戻ってきました。
次のクリスマス休暇まで健全な精神を保ってばりばり仕事に励みたいと思います。押忍
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by miomiomiomion | 2010-11-23 07:06 | ワタクシゴト

友達一考

こういう毎月住所不定な生活をしていると
新しい出会いには事欠かないけれど
人間関係を深めていくと当たり前のことが結構難しい。
毎日会うわけじゃない人がほとんどだから
それこそ日本でいうところの

年賀状オンリー

みたいな関係が多くなるわけだけれど、
いまや年賀状すらまともに書かないから今風にいうと

FacebookやMIXIでつながっているオンリー

って感じが一番近いのかな。
私は昔から比較的まめに自分のことを発信していたから
今SNSやブログなんかでちょくちょく
私の近況をわかってもらえる環境が整っているというのは
とてもありがたいことである。
いきなり忙しい時間に電話してねぇねぇ私、トルコに行ってきてさとか
言って迷惑がられるよりいいじゃない?(笑)
書きたい時に書きたいことを書いて
読みたいときに読んでもらい、なんか思い出したら連絡がもらえる。
それでいいの。
いいたいことを一方的に垂れ流しているだけなので
読んだら絶対コメントを書いてね!!みたいなことはないけど
やっぱりコメントがきたり、何かの琴線に触れたみたいなメッセージや
最近○○だよメールがきたりするととても嬉しい。
強制されたり、確認したりしなくても
つながっているって気づけてふっと嬉しくなっちゃうのが「友達」ってもんよね。
昔は一方的に長いメールを(こういうブログで書いているような内容を)
MLで発信して

おめーのメールは長いから最初と最後しか読まない!

と宣言してくる友人が出てくる始末だったわけだけど
ま、それでも楽しんで読んでくれる人がいるってのはわかってたので
せっせと送っていたのが、
今の自分の文章力とか表現力(ってほどでもないな)の
基礎になっているわけだ。

今月は「思い出したら友達にメール」キャンペーン中なので
メールを出して、いろいろ「ひさしぶりー!!」な返事をもらってるんだけれど
ちょっと今日数年ぶりにメールをもらったのに
自分のキャパの狭さに悲しくなった一件を書こうと思う。
彼女とは昔仲がよくてよく一緒に遊びにいったり、時間をすごした人なんだけれど
はっきり覚えているのが数年前スカイプで彼女に話したときに

あーごめん忙しいからまた後で連絡するね!

と言われたことが2回あってそのあと完全に連絡がなくて途切れてしまったのだ。
メールを書いても戻ってきてしまい、まぁそういうことって
長い人生ではよくあることだしそれ自体がどうってわけじゃないのだけれど、
彼女が仕事を辞めて外国に行ったというのを人づてに噂話としてきいて

あーそういう大切なことを直接伝えてもらえないっつーのは
なんか悲しいなぁ。

と思ったことがあったのだ。

で、久しぶりに来たメールにも人づてにうわさで聞いた以下のことしか
書いてなくて、「久しぶりなのにこれ?」と思ってしまった自分。
あー私心狭いねー。仕事決まっておめでとうと言ってあげるべきなのに。

私だってメールの返事が遅れたり、スカイプでまたねってことはよくあることだし
それでちゃんと返すようにしていても、忘れちゃうことってあるかもしれない。
「私たち友達でしょ」と強調したいわけじゃないのに
なんなんだろうね、このもやもや感は・・・
たぶん、ただの知り合いって間柄だったら全く気にならないことなんだろうけれど
昔仲がよかった分、がっかりしたんだろう。

ま、そういうこともあるってことで、
ここ数週間で
「That's what friend is for」と二人に言われて嬉しかったことも書いておこう。
イスタンブールの最後の日。空港に朝の1時にいかなくてはいけなくて
夜は夕食の約束が入っていたから朝にはもうホテルをチェックアウトして
ご飯が終わったらホテルのラウンジでコーヒーでも飲んで車待ってようと思ったんだわ。
そうしたら一緒にお昼ご飯を食べた
イスタンブール事務所で出会った中国人のEが
「ちょっと、それじゃ疲れちゃうでしょ!うちの部屋で待ってていいよ。
外食終わったらうちの部屋おいで、合鍵もあるから勝手に入っていいよ」と言ってくれたとき。
「えーそんな深夜になるし迷惑でしょー」と言ったら
「What are you saying? that is how friend should be, right?」

それからドバイ経由でトルコに行ったわけだけれどダンボール2箱と
大きなスーツケース50キロの荷物があって
いやー全部持っていくのはたいへんだから荷物預かり所みたいなところないかな
と思っていたのだけれど、警備上の理由でドバイはどこにも24時間以上
荷物を預かるサービスがない。
もともとトルコから帰ってから(12時間あるトランジット中に)会う予定だった
スリランカ時代のドイツ人の友人K。
「荷物はうちにおいておいていいし、朝ついたら迎えに行くから!トルコから
帰ってきたときも迎えに行くよ!」と・・・
でその到着時間がパキスタンからは5時55分(早朝!)
トルコからは1時40分(深夜!)というとてもユーザーアンフレンドリーな時間。
で、ちゃんと空港で待っててくれて(トルコのときはだんなさんが)
「Of course,becase we are friends!」と大きなハグをくれた彼女。
1年に一回か下手したら2年に一回しか会えないけれど
友達にはこうでありたいな、という大きなハートを見せてくれる友人の1人。

こうしろ、と自分の価値観を押し付けるつもりはないけれど、
折に触れてちゃんと思い出して連絡とって、近況報告して
会って、笑って、ごはんしてってとっても重要だと思う今日のこのごろ。
これだけたくさんの人がいる中で出会えて一緒に時間を過ごせるというのは稀有なこと。
無理やり友達を増やす必要は全くないけれども
今ある大切な関係を折に触れて磨くこととか
今自分の周りにいる友達に感謝を示すって大切よ。

みなさんも、忙しくて放置している大切な友達がいたら
ぜひ「最近どうしてる?」って連絡とってみてください。
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by miomiomiomion | 2010-11-22 18:00 | お友達

理想のカップル

ソマリアに戻る前の出陣儀式として
ヘアサロンでマッサージ、マニキュア&ペディキュアをやりながら
Hello!(アメリカのゴシップ雑誌)を見る、というのが
半ば習慣化している今日この頃ですが、
バブルがはじけても微動しない現役スターのみなさんの
すきもないセレブっぷりを眺めつつ
イメージトレーニングの視覚教材とするわけです。
離婚だとか結婚したとかそういう一時的なイベントの壮大さより
興味があるのはおうちですね。
レイアウトっていうですか、あとはどんな空間を作るか。
エイドリアン・ブロディがアメリカ郊外に買った古城。
どこだか忘れてしまいましたが
放置されていた古城をすごく素敵に改築して
ガールフレンドにプレゼントしてプロポーズ、みたいな
記事を読んで、

これは心からうらやましい・・・と思いました。

エイドリアンはどうでもいいですが(あらら)
古城を素敵に改築した家って素敵じゃないですか?
それを彼氏が改築して、サプライズプレゼント(しかもプロポーズ)って
いいですねー夢ですねー。

今回他によかったのは
ビクトリアとデイビット・ベッカムのインタビュー記事
なんというか、周りの雑音を跳ね返す完璧なセレブカップルっぷりです。
「私たちはソウルメイトよ。お互いを見つけられて最高にハッピーだわ」(ビクトリア)
とか洋画の吹き替えみたいですね。あーはいはい、という。
水戸黄門のドラマをみるような期待を裏切らない安心感があります。

しかし、エイドリアンのサプライズ古城も完璧カップルのベッカムも
霞ませてしまう大インパクトを受けたのがこれ。
わお、これこそ理想のカップルだと思った記事を紹介します。

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これ誰だかわかります?
ハイディ・クラムとシール、今年のハローウィン。あの絶世の美女がこれ。
シール楽しそう~。
もうこの二人、いつ見てもラブラブでなんていうか「見せるため」じゃなくて、
二人が本当に愛し合ってるんだなーという
ぴったり息の合ったところを雑誌のインタビューなんかで
たまに見るわけですが、これはすごい。
こういうことが子どもが3人(4人になるんだっけ?)がいても
本気でできてしまうカップルって素敵じゃないですか。
あまりに衝撃を受けたので調べてみたら
ハイディとシールのハローウィンの仮装って結構有名みたいですね。

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ビクトリアベッカムも言ってましたが
「結婚してもラブラブでいる秘訣はちゃんと二人の時間をもつことよ」
心に刻みたいと思います。ただ一緒に時間を過ごすだけじゃなくて
ワクワクが倍増するように楽しめる関係が理想ね。

それにしても、日本でもハロウィンが結構メジャーイベント化しているようですが
私もいつかハロウィンをやることになったら
本気で仮装していきたいと思います。彼も一緒に。

まぁ古城改築サプライズはいいや
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by miomiomiomion | 2010-11-20 04:32 | かるちゃー

トルコ雲隠れ

というわけで一週間、
携帯電話からもイーメイルからもFacebookからも
断絶されたアナログトルコを楽しんでまいりました。

トルコがヨーロッパであるという事実をきちんと認識してなかったので←愚か者
サンダル一つ、トランク一つで颯爽とイスタンブールに到着し
中部アナトリアと南部トルコ初冬のヨーロッパを皮のサンダル一つで制覇して参りました。
楽しかった~が~かかとがひび割れてしまったよ、お母さん。

このきてみてびっくり初トルコでしたが
楽しかった!楽しかった! 
カッパドキアでロードオブザリングの舞台のような寓話的奇岩を堪能
洞窟ホテルでトルコ産ワインを飲み
パノラマビューで青い空をバックに朝ごはんをし
桃色に暮れ行くアナトリアに酔い仕入れ
地下都市に迷い込み、ローカルワイナリーでワインを味わい
世界遺産の温泉地域パムッカレでローマ遺跡で泳ぎ
怪しさ満開だけど柔肌になったマッサージとか
なにがなんだかよくわからなかったコーヒー占いなど
一週間120%楽しんでまいりました。

トルコ広いね!しかしごはんがおいしいし、人も温かい。
しかしちゃんと下調べしておかないと、だまされる・・・
←最初のバス50TL(25ユーロ)のところ50ユーロとられましたトホホ。
とにかく親日家が多いのと、「彼女(奥さん)が日本人」というトルコ人が多いのと
韓国人観光客が多いのにびっくりしました。

イスタンブールのキョフテと
カッパドキアのムサカ(ギリシア料理みたいに思われているけれど実はトルコも本場!)
コーヒー味のするビールとか
結構いけるワインとか
飲んだくれ、食べ暮れ、人間としてあるべき
休日でありました。

束の間のアナログ生活は、精神をデトックスしてくれますが
あけてびっくり白髪玉手箱メールボックス。ががーん。
さあ、またはりきって現実に帰るとしましょう!

週末にまただだーとブログアップします。写真もいいのがたくさん撮れたので。
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by miomiomiomion | 2010-11-18 18:29 | 旅の記録

ドバイ愛人生活

というわけで初冬のトルコを存分に楽しんで休暇終了、なところですが
最後の12時間のドバイトランジットがあります。パフパフパフ
朝の1時40分に到着して、出発するのがその日の15時05分というスケジュール。

スリランカ時代の友達がトルコの前も迎えにきてくれて
また迎えにきてくれるはずだったんだけれど
今回来てくれたのは彼女のだんなさん
しかも

真っ赤なマスタングのコンパーティブル

で登場・・・おお。
というわけで深夜のドバイをマスタングのルーフを全開にして走る
ウキウキ80年代な夜。しかもBGMビーチボーイス。
髪の毛が頭皮からむしりとられそうな速度でした。
あ、楽しかったってことで。

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彼女の部屋から見えるのがこの100万ドルの夜景

次の日は友達とだんなさんと海に行って泳いでしゃべって
お昼ごはんを食べたら、電子レンジ取りに行く時間がありませんでした。
(例のカメラにおまけでついてきた電子レンジです。
12月までにとりにこられるのでしょうか)

120キロの高速でかんかんに照る太陽のもと
高層ビルをぬけて走るわけですが
ミオ「こんなビルにたくさん人が住んでるってのがすごいねぇ」
だんな「ああ、このビルは世界各国から来ている愛人がいっぱい住んでるんだよ」
ミオ「バブル崩壊したのにそんな愛人を高級マンションに住まわせられる人がそんなにいるんだ」
友達「いやー彼女たちは日中なんにもしないで、買い物とエステに行って
月数回富豪のボーイフレンドがきたら相手にすればいいだけらしいよ。
一晩で30000ドル(300万円)もらえる人もいるって」

一晩で300万円ってどんだけバブル!

しかし、一晩で300万円ってのは最高級ランクで後は
結構値段もお手当ての質もばらばらみたいです。
出身国や年齢によって違うとか。
しかし、まぁマンションだしてもらって300万もらったとしても
買い物とスパ三昧する生活ってつまんなそうね。
茶色と黒と白とピンクと赤と緑と全部の色のかばんをそろえたところで
生活が楽しくならなそうだし、
ドバイで一日だけつかのまバブリーな生活で
ソマリアに戻って仕事山積みってほうが楽しいぞ。やせがまんではありません。
・・・ってま、誰も私に300万円くれませんから心配いりませんが。
しかし援助交際もそれくらいドラマティックなスケールになってしまったら
周囲の雑音も気にならなくなりそうです。

友達とさて300万もらえて一晩だけだったら
どんなに嫌な人とでも相手にできるかという下世話な話で盛り上がりました。
もちろん答えはNOですが
そりゃ、プリティウーマンのリチャードギアだったらちょっと考えるかもしれません。
いや、別にリチャード・ギア私のタイプではありませんが・・・

そういう非現実なことに思いをめぐらせてマテリアリスティックにがーんと
遊ぶにはドバイは大変楽しいところです。
しかし、車と金がないと楽しめない国ってのはずっといると疲れちゃいそうね。

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ドバイの海はとってもきれいです。
芋を洗うってこともなくて水平線まで独り占めできます。わーい
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by miomiomiomion | 2010-11-17 22:49 | 旅の記録