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世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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ジャガーに乗る女

ええ、本来は45歳の予定だったのです。
ジャガーに乗ろうと思ったのは。
それくらいになったら
高嶺の花な車に乗ってる自分も
それに似合うくらいになっているだろうし
という(根拠のない)計算をもって。

2000年のロンドンで、バレンタインの日の夜
もう閉まったショールームに並んでいたシルバーのジャガー
車を知らなかった(今も知らないけど)私がふっと足を止めるほど
美しかったジャガー。

あの時一緒にいた当時つきあっていた人と
「この車かっこいいなー」
「あと10年したら買ってあげるよ」(←なんとバブルな)
「えーこういう車は自分で買えないとだめじゃん」
というような会話をした記憶が。
10年じゃなくて45くらいになったら自分で買おうと
思ったのはこの夜です。

ありがちですが、その彼とは別れまして
10年たちましたがなんにもありません。
それどころか彼はPhDとったあとに
ベンツに就職してました。(I know it is not my business)

2003年スリランカに来る前に
駆け込み山形で茶髪の20歳に混じって
免許はとりましたけれど、
まともに車に乗った記憶は
スリランカの一年目くらいで
それもつきあっていた人の日本車で、
別れてからは車に乗ることもなく
快適自転車生活。

スーダンとソマリアは基本
国連カーを運転手が運転するので
私が運転する場がありません。
というわけでほとんど運転しないまま
運転免許更新2回で、
ゴールドドライバーに勝手になってる私ですが、
最近、ナイロビで運転を始めました。

で、それがジャガーなのです。

この、邪道なジャガー話をなんかのときに
同チームの同僚にしたんですが、
まぁ昔の彼なんとかとかその辺は全部割愛して

45歳でジャガー

というネタだったんですが、
今年の誕生日にじゃじゃーんと
渡されたのがジャガーの鍵。
もちろん、もらったわけではありませんで
ただ、家をシェアしているので

自由に使っていいよ

という素敵なプレゼント。
45歳で自分のジャガー買うんだから
ちゃんと運転練習していておきな、という。ひえー

というわけで、7年目のまともな運転をピカピカのジャガーで再開。
シルバーでなくて、深いグリーンなんだけれど
まぁなんというか、存在感というかクラッシーな感じが
どうしてなかなかいいんですよ。
鍵をいれて、エンジンをかけた感じもゾクゾクするほどスマートで
運転がとっても滑らか!

しかし、オフィスのみんなに

ケニアでジャガーって
道路ガタガタだし、周りの運転荒いしだめじゃん

とか言われてるわけだけれど、
私はもちろんそんなハードなところにいくわけじゃなくて
今は自宅→国連→ビレッジマーケット(ショッピングセンター)という
はっきりいって徒歩圏内をそろそろと運転しているのです。
ナイロビの運転、怖いですから。
結構みんな普通に飲酒運転するお国柄ですが
とにかく私は”超”初心者だし
そのくせにこんな高級車だし
飲んで運転するなんてとんでもないとんでもない。
しかし、高級車で、運転が下手くそだと
周りが気を使ってくれるという利点はあり。
ぶつかったら(ぶつけたら)シャレにならないし。
だんだんと行動範囲が広がってきた。車便利だなー。

しかし、ららーんとグリーンのボディを滑らかに滑らせて
青い空の下を20分運転していると
自分がいい女になっているような見事な錯覚に陥る。
いい女になっていい車にというのが本当は理想なんだけれど
もう先にいい車に乗って、自分ががんばっていい女になるというのでいいか、と。
とにかく、本物を使うと士気があがるというのは事実。
丁寧に運転しようと思うし。
頭ぼさぼさでジャージでサンダルで
乗ろうとは思わないじゃない?
だからってボディスーツでハイヒールもはきませんけど
(どんなイメージだ)

しかし、今日はお金を下ろすためにいった国連本部で
最初は空きだったのに、私が帰ってきたときに隣にぴったりつけて駐車されてて
しかも後方に斜めで路中されてて、きちんと出るのに、20分かかりました。
リバースするためにピーピー言って(非常音)結局
芝生の山まで乗っかってエスケープ。かっこわるい~

運転してるのが下手で、それが女性だと
男の人が普通に
「ほら、やっぱり女だよ」とか言うじゃない?
あれってすごい失礼だと思うんだけれど
しかし、今の私は
「やっぱり女だよ」と言われてしまいかねない赤点レベル。
「お、こんなかっこいい運転してるのが
こんな素敵な女性だったのか」と言われるように
がんばって精進いたします。

ブイブイ←死語
by miomiomiomion | 2010-06-30 21:54 | ワタクシゴト