世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

人間の目

目はとても饒舌だ。
言葉にならない感情の
小さな漣とかヒダの部分が
目を通して伝えられる。

もともと、言葉で感情を表現することに限界がある中で
外国語と世代と文化の壁もあって
言語によるコミュニケーションに大きな障害があるときに
頼るべきは「理論」ではなくて「常識」でもなく「翻訳文」でもなく
「ニュアンス」であり、「感覚」であり「雰囲気」である。

d0153664_21304358.jpg


膨大な量の情報が行きかう現在に、全ての物事を文字で把握するのは不可能だ。
大切なのは、燃えよドラゴン金言の「Don't think it, feel it」(考えるな、感じろ)だ。
現代人はSMSでも、ネットでも、流れ込んでくる情報に頼りすぎて
自分でつかみとる、肌を通して感じる、胸がこみ上げるような瞬間を
どんどんおざなりにしている。
携帯がネットが悪い、ということではなくて
ただ、自分の目と皮膚と精神を
2次元から意識的にはずして
遊ばせる機会を心がけてとらないと
私たちはどんどん退化していくだろう。

なぜならインターネットは世界中を網羅しているけれど、
人間の、私たちの心の中までは網羅しないから。
自分の成長と、世界の理解は、自分で外に出て痛い思いと
感動をしながら、積み重ねていくしかないのだ。

自分の頭を使っているか、
自分の心を震わせているか。
自分でモノを考えているか。
自分の目で見ているか。

d0153664_21312587.jpg


目を見て、対話をすると、
多元的な考えがいくつもいくつも浮かんでくる。
子どもがただただ純粋ではないように
大人が年をとって成熟するわけではない。
発展途上国の人の目に必ずしも先進国の人の忘れた光がたたえられているわけでもないし
きれいで澄んだ目をしている人に大都会の真ん中で出会うこともある。
自分の目で考えて、自分の心で漉して、自分の言葉で語るようになると
世界は加速度を増して広がってくる。

d0153664_21333135.jpg


「ぴん」とくる目に出会えると無条件に嬉しくなる。
ケミストリーというのは、なにも男女の色恋沙汰に限ったことではなくて
自分が会うべき人に会ったときに発動される
地球に生きる動物としての、人間の本能だ。

私たちには言葉がある。私たちには思考がある。
でもその発端の感動を捕らえる器官として
目の果たす役割は大きい。

Open your eyes, open your heart.
Then world will enbrace you.
[PR]
by miomiomiomion | 2010-10-26 21:30 | ナショナルミオグラフック