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世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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チェス的思考

大きな家だ~とか
バイクに乗れるようになった~とか
ごはんがんまい~とか
そのなことばかり言っていますが
ラオス、やることがたくさんあります。お仕事で。

のんびりしていて、マーケットは活気にあふれていて
緑が多くて、世界遺産もある
外国旅行者のメジャーな「Holiday destination」ですが
国の統計で生育障害が40%以上にも達していたり
栄養失調が15%以上にもなる地域があったり
洪水や旱魃や台風で食糧に大きな被害がうけたり
50%以上が初等教育を受けていないなど
美しい風景を一歩中に入るとまだまだやらなければ、
改善しなければならないことが
たくさんあるわけです。

もはや、外国人が来て指導をする、という
上から目線なやり方は世界標準でOut of dateで
中に入って一緒に盛り上げていく、という草の根アプローチが主流。
(かなり簡単に言ってますけど、まぁそういう理解でよろしいかと)
青年海外協力隊の人も相当数入っているみたいだし
官庁のミーティングに行くと
いろんな開発関係の人が、官庁に席をおいて
国をよくするために活発に議論をしている様子が見られるのが
緊急支援の現場と違うところ。

なんというか、緊急現場ってのは
血がだーだー流れているところでとにかく血を止める。
ご飯が足りないところにご飯をもっていくという
「救急法」的なアプローチで
次から次へとやらないといけないわけだけれど
とりあえず血を止めることをしないと
正論をぶっても全く仕方がないように
栄養指導や健康の大切さを説いても意味がないように
とにかく、目の前の火を止めるのが第一義にくる。

その点、ラオスみたいな開発の現場は
血はとりあえず止まってて、
血が流れた原因を探り
流れないような対策を練り
それを計画に起こして実行していく
という長期的に計画をたてていく段階にある。

①緊急→②復興→③開発

という段階で言えば③のファイナルステージにあたるわけだけれど
ちゃんと積み重ねていって、結果を求められるという点では
ある意味、もぐらたたき的な緊急より、チェス的な
長期的な戦略が必要とされるわけ。

で、私スピード勝負のもぐらたたきとか太鼓の達人とか得意なんだけど
チェスとか将棋とかそういう3Dな思考が苦手なんだなぁ。
そういった意味で、自分の未知の領域に足を踏み入れているところ。

しかし、ちゃんと昨日(先週)やったことがそのまま今週にもちこしされるってのはいい。
3ヵ年計画の文書を読み込んで、来年のオペレーション計画をたてて、
大きな木曜としては生育不良を改善することと栄養不足を解消することという
目標に向かって、いろんな事業が計画されている。
で、私はその中で、学校給食の計画、実行と、国への移行の担当なんだけれど、
そういえば(と思い出すようにつけたすのもなんなんだけれど)
私の「人生でやりたい100の課題」のひとつに
”おなかをすかした子供をなくして、人生の選択肢が多くある世の中を作る”
にちゃんとマッチするわけなんである。

ソマリアはもう3年いて、本当に大変だったんだけれど
ふたをあけて閉めてみれば、私が行った時より断然状況は悪くなっている。
私のせいじゃないんだけれど、無力感がないかと言われたら否定できない。
それが超のつく、緊急支援の現場。がんばってもがんばっても
大河の一滴というか、それが見えるかたちになってなかなか返ってきにくい。
それを、治安のせい、とかちゃんと機能する政府がないから、とか
いろんな言い訳がちゃんと用意されてるわけだけれど、
③の開発の現場では、そんな言い訳が通用しないから、自分のやったことが
みえるかたちになって返ってきそうな手ごたえがある。
逃げ道がない分、もっともっと頑張らないといけないわけだけれど。

ま、何事もそうだけれど、自分ひとりですごいことができるわけではないから
謙虚に勉強して、頑張って仕事してますよ、ということなのです。
来週またフィールドへの出張(教育省のミーティング)があり、
再来週は一週間北部への出張が決まった。
治安が安定している国なので、ドナーのミッション受け入れなんかも
頻繁にあって、思ったより全然忙しいのです。
また7時半ですが、うちのオフィス外国人スタッフ全員残ってます。
(学校給食とPublic relation)
ま、みな30代独身だってのもあるな。
(既婚者は比較的まっとうな時間に帰宅している模様)

では私はそんなんで大雨の中これから帰ります。
オフィスからうちまで徒歩で7分。
by miomiomiomion | 2011-09-14 18:32 | お仕事