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世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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一日一東野圭吾

一日一東野圭吾_d0153664_23452310.jpg


日本人同僚が3冊東野圭吾を貸してくれたので
この3日は

一日一東野

な今日この頃である。
何が贅沢って仕事終わっておうちに帰ってきて、
特に大きな予定がなくて(今は毎日同居人みんなで”T25”やってますけど)
大きなマグカップにチャイとかほうじ茶入れて
ソファーに沈んでこころゆくまで本を読む時間。

日本語の文庫本だと2~3時間で読めちゃうので、
(英語だとこうはいかないんだな)
「その後どうなった?!」と日を跨いでやきもきすることなく
数時間本の世界に閉じこもる。
こういうときにご飯作ってくれる人がいるってのがありがたい。

「今日、本読むからごはん作ってね」

という環境。ありがとう。

というわけで、
「マスカレード・ホテル」
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
「パラドックス13」

と続けて3作。東野圭吾のプロットの組み方って緻密であれよあれよとつながって
最後ちゃんとくるってまとまるのがすごい。
そして伏線がすっごいさりげなく出てくる。
犯人は誰だ!?みたいな気合の入った読み方をしないので、
流れるままに読むんだけど
人間描写も深みがあるし、登場人物キャラがたってて魅力的だし
人が殺されてもおどろおどろしすぎないで
読後感もよい。

この3冊で一番好きなのは、「ナミヤ雑貨店」だな。
時空を超えて、人がつながって、
私の起こした行動がいろんな形で世界に広がっていく。
人は一人で生きてないんだなぁと嬉しくなる。
ファンタジーだけど、現実離れしすぎてなくて、
人情厚くて、一つ一つのドラマに重力と味がある。お勧め。

最近のクローズアップ現代で「広がる”読書ゼロ”」ってやってたみたいだけど
3年に一冊も読まない現代人って本当にもったいないよね。
読書ってただの「時間つぶし」なんかじゃなくて
ほかの世界のこととか、自分が今まで興味なかったこととか、
ちゃんと体系立てて
自分の見識やその後の体験につなげてくれる大きなきっかけになることだから。

ま、東野圭吾いっぱい読んでも別にすぐ見識広がらないけど、
でも自分の今所属していない社会のドラマを体感したり、
涙したり、ドキドキしたり、考えさせられたりって
ネットのまとめサイトで断片的に得る情報だけではなかなかできないこと。
ごはんだけじゃなくて、情報とか世界感も
”Whole food"でとりいれたほうが脳にも栄養になると思うのです。

さて、3冊終わっちゃったんで
次の読書はオランダ人の友達にもらった「Blackberry wine」を読む予定。
私の本のチョイスは、人からたまたま借りたもの、とかもらったもの、薦められたもの、
ネットや書評を読んで興味をひかれたもの、と極めてランダム。
でもランダムって馬鹿にできなくて、
結構ちゃんとその時必要なものがちゃんと手元にくる不思議。

今年はどんな本に出会えるのか、楽しみ。
ぜひ読んで面白かった本とか印象に残った本を教えてください。
読書っていいもんですね、それでは。さよなら、さよなら。
by miomiomiomion | 2015-01-12 23:46 | みおの本棚