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世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio

2011年 01月 16日 ( 1 )

がんがんフィールド

新年初フィールド
事務所から片道3時間(往復6時間)の
エチオピア国境のガルドゴップにて。

ここ数ヶ月ソマリアは旱魃です。
前回の雨期に降った降雨量が全国的に非常に少なくて
畜産物に被害多数。
そして水を求めて人の動きが活発化しています、と
その流れでの国内避難民の聞き取り調査なわけですが

地面に座って2時間聞き取りをします。
年齢別性別にわけて
私の担当は14歳から39歳の同年代(ん?)の女性たち。
ほとんどの女性が赤ちゃんと子どもを連れてくるので
大きなグループです。(聞き取り対象は10人)

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で、いつ来ましたかとか
どこから来ましたかとか
家族は一緒ですかとか
だんなさんは何をしていますかとか
どんな問題がありますかとか
なんの仕事をしていますかとか
お給料はいくらですかとか

がんがん聞き取ります。
2時間聞きっぱなし。
でまぁ10年間地元に帰っていないで
セキュリティーや旱魃が理由で転々としている避難民がいたり
だんなさんが紛争で殺されたと思っていたら
よその場所で他の奥さんと住んでいるのを発見した人がいたり
一日大量の洗濯をしてもらえるお給料が50円だったり
トイレがないので、昼間は外にこっそりやりにいって
夜の場合は家のプラスティック容器にためておいて次の日に捨てに行くとか
正式なゴミ捨て場がないので、街に出て行ってごみがあるところにごみをおいてくる、とか

いやもう本当に昼のメロドラマもびっくりのたいへんな生活なんですよ、
なのに、みなさん明るい明るい!
こう苦境を乗り越えた(でも終わったわけじゃない)
人間に備わる真のタフさというか本能の強さというか
たいへんでたいへんで・・・と涙涙で訴えるという感じではなくて
ちょっと奥さん、聞いてよ聞いてよ私のだんなはさーみたいな
良質のおばさんパワー全開で、
聞き取りしている私もつられて笑っちゃうことがあるくらい。
お給料が50円ってそりゃ笑えないのに。
ジョークをいって笑うというのではなくて
生活そのものを「悪い冗談と信じないとやってられないよ」なんでしょうか。

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ちょいとぶれてますが・・・3脚もってくるわけにもいかないし
いい構図でいい笑顔なのに残念!

子どもが元気なところはほっとします。
問題がいっぱいあっても
子どもが元気に走り回って迸る好奇心が健在なところは大丈夫。

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で、インタビュー終わってもいっぱい人が集まってきます。

IDP「どこから来たの」
ミオ「日本だよ」
IDP「中国?」
ミオ「日本だって」
IDP「ふーん」←わかってなさそう・・・
ミオ「TOYOTAとかYAHAMAとか知らない?」
IDP「・・・・」←知らなさそう・・・
IDP「子どもは何人いますか」
ミオ「いないよ」
IDP「WHY?」
ミオ「・・・・」(なぜって言われてもねー)
IDP「あなたはムスリムですか?」
ミオ「仏教徒だよ」
IDP「何それ」
ミオ「・・・・「(この状況で仏教をどう説明せよと)

なんていうか限られた時間と(理解されるであろう)ボキャブラリーで
仏教やら私の人生について明確に語るのは難しい・・・
というわけでがんがん聞かれたわりには
会話はがんがん盛り上がるというわけにはいかず。

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結構何度も書いてますが難民キャンプといっても
みんなおなかが大きくて(栄養失調で)目がどよんとしていて
将来を悲観しているわけではないのです。
それは、キラキラピカピカの大都会で
住む人みんながおしゃれで颯爽としているわけではないのと一緒。

どんな環境にいっても
強くて楽しいおばさんとかわいい女の子とやんちゃな男の子に
会えるのが人の中で働く醍醐味です。
by miomiomiomion | 2011-01-16 22:31 | お仕事