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世界のはじっこでの日常生活。思考生産物の物干し竿。


by miomio
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カテゴリ:お仕事( 53 )

神々のかかと

今日から2泊3日の日程でフィールド@ラヒムヤールカーン(名前覚えるの一苦労)

9月は27000家族を対象に配給を実施し(継続中)
10月の配給は推定35000家族対象になるであろう

洪水真っ只中の被災地である。

川の増水具合が半端じゃなくて、川から15キロも離れた場所で
畑が水浸しになって、綿やらサトウキビやらマンゴーの木が枯れてしまっていたり
泥でできた家が川の水でとけて流れてしまったり。
先月まで8フィート(2.5m程度)あった水かさが4フィート(一mとちょっと)に
下がってはいるけれど、まだまだ村やら畑やらが水の下、という場所も少なくない。
自然の驚異は、人間の理解と能力を超えている。

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ここはもともと畑のあった場所
川から5キロ離れた場所でこの状態。

今年のモンスーンは
通常一年で降る降水量の3倍の雨がたったの5日間で降ったという。
日本の異常気象やアメリカのヒートウェーブや
デンマークでの10年ぶりの降雪や
世界中で、天候がコントロール不能になっている
異常事態。
人間がどんなに最先端技術を駆使しても
地球に、環境に、社会に
無理を強いれば、積もり積もって
私たちの想像を超えた形で大きなしっぺ返しがやってくる。
その無理を作り出した人間本人ではなくて
私たちの次の世代だったり、
途上国の小さな村人だったりが
その余波をもろにかぶる。

車をエコカーに、
お箸をマイ箸に、
ショッピングバックを持参して
どうにかなるレベルを完全に超越しているわけだけれど
(そういう個人行動を否定するわけではなくて)
共同体レベル、国レベル、世界レベルで
もっと積極的に環境問題にとりくんでいかなければ
もしかして間に合わない、そんな危機感を感じる今日この頃。
ほころびがいろんなところで
噴出しているのが今の世界情勢。
なんていうか地震にしても、噴火にしても、洪水にしても
昔からあることだけれど、その規模のレベルが
だんだん巨大化して
Day after tomorrowが決してハリウッドのCGじゃなくて
起こりうる事態になっている。

でもね、悪いことばかりではないのだ。
自然の恐ろしさに圧倒される場所で
同時に皮肉にも展開される美しさがあったりする。

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決してAppropriateな形容詞じゃないけれど
はっと息を飲むような美しい光景。

そして、被災者も
お互いを助け合ったり、
家を建て直すために働く
人間の強さに多く出会う。
(人間の狡猾さや醜い本性もかいまみられることもあるのだけれど
それはまた別のコラムで書きたい内容)
とにかく人間が正しく人間であるための
神への畏怖や
周りへの思いやり
苦しいときこそ発揮される人間の強さに
救われる思いがする。

なんというか、絶望の真っ只中で
みつけられる光というか
ふと感じる神の存在とか
目に見えないものを
邪険に扱えない空気がそこには満ちている。

被災した人と話していても
「神がもたらしたことだから私は受け入れる」とか
「神は私たちを見捨てることはない」とか
とにかく「アラー」がいたるところに登場するのだけれど
最後の砦としてだけでなく
神の存在を信じられることで
どれだけ人は謙虚になれるか、
どれだけ人は強くなれるか、
そんな事実を目の当たりにして
無宗教者の私の
普段使わない心の奥が疼く実感がある。
by miomiomiomion | 2010-09-25 22:03 | お仕事

華麗なるトラック野郎

砂埃の道も(と書いてはみたが、パキスタンは道路舗装事情がとてもよい)
38度を越える灼熱もものともせず
爆風をたてながら華やかに登場する
パキスタンのトラックは熱い!
HINOだったりNISSANだったりするから
元々(とある人のいうところによれば60年代とか70年代とか)
日本で使われてた中古トラックがパキスタンに輸入されてきて
ビビッドに塗りなおされて、ごてごて飾り立てられて
21世紀の今も立派に現役に活躍中。
中古利用な貧乏くささは一切なく
エコとかリサイクルとかそんなナチュラルなんでもなくて
もはやトラックであること以外、
原型を留めていない圧倒的な色彩と存在感が素敵。

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俺はトラック野郎だ!そこ、どきやがれ、的な。

これはもはやデザインを越して、芸術文化じゃないかと私は思うの。
日本の運送業界に持ち込んでも相当いけると思うんだけれど。
このパキスタントラック専門のペインターを何人も取り揃えて

あなたのトラックを華やかにします。
本場パキスタンのトラックアーティスト所属!

なトラックペインティングビジネス、どうだろ。
ちゃんとHighly paidにして
何ヶ月かごとにアーティストを交換して国に帰らせる

とそんな白昼夢はおいといて
このトラックのかたがたがよく働くので、見ていてとても気持ちがよい。
たまに、倉庫に座ったままラベル書き(←頼んでない)
してさぼってる人もいるけれど、
怠惰で傲慢なホワイトカラーより、
勤勉で熱い肉体労働者が絶対いい。
好みのタイプを述べているのではなくて、
人間としてなんていうか人生のあり方としてね、
頭も心も体も存分に動かして、終わったあと飯うま、
そういう毎日を過ごしたいね。
甘ったれた親近感を抱くには
彼らはタフすぎるわけだけれど。

働く人と砂埃に混じって、
太陽が照りつけ空気がもわーとしている中で
黄色とオレンジと赤と青と緑とゴールドのトラックが登場すると
なんていうか気分が踊るというか、
子どもが初めて車をみたようなワクワクした気持ちになる。

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で、外面だけじゃなくて、中もしっかり。
おお、よい仕事してますねーって思うでしょ?
小麦粉の積まれ方も素晴らしい。ブラボー

とにかくここ一ヶ月間は週末も休日もなく
食糧を動かしているトラックの運ちゃんや倉庫の人たち。
今日はお給料日でもあったから
笑顔もたくさん見られて、なんだか得した気分。

倉庫は3箇所あって、どこもフル稼働。
みんながんばってます!
by miomiomiomion | 2010-09-24 19:11 | お仕事

現場直行

第一日目の今日は、
配給現場の視察1泊2日の予定。
セキュリティーが理由で日帰りに・・・
往復7時間半かけて行って来ました。

8時出発で時間が限られているから
もちろん、ランチぬき。
バナナを途中で買って
バナナだけで一日乗り切る。

大丈夫?っていわれたけど
ラマダンを経験した身としては
一日しかもフィールド出張だから全く問題なし。
ソマリアの出張は、トイレいけなかったりするから
(途中でトイレできる場所なし)
水摂取も最低限で

一種の冬眠状態

で体の機能を止めるからね。
ごはんも食べないってのは
そんなに苦にならないこと。
人間の体って環境と気合により
結構どうにもなるんだわ。
そりゃそれ1ヶ月続けろっていわれたら
無理だけど、
一日二日くらいどうってことないんだよ。

というわけで、フィールド・ザ・フィールド。

いたるところで水があふれてて、
綿畑が水浸しになってたり
橋が壊れてたり、
避難していた人たちのテントキャンプがある。

そんな中で今日は2箇所の食糧配給視察。
ソマリアやスーダンに比べて
粛々と進んでいる印象。
比べる対象の問題なんだけど
食糧目指して人大突進、
それを制御するために
AK47発射されちゃうような
現場を経験していると
パキスタンの今日の現場は
スムーズすぎて逆に拍子抜けするほど。
もちろん私たちが来るから
準備がちゃんとされていた、という点を差し引いても
パキスタンの民意というか、
国民のレベルも反映しているのかもしれないと思ったり。
ヘリコプターで実施する食糧配給だと
大混乱だって聞いたから場所の状況にもよるのでしょう。

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おじさんたちが手にしているのが配給用紙

「食料をくれ!」と叫んでいる人もいないし
カウンターパートのNGOがあらかじめ
被災者登録をちゃんとやっているし
列を乱す人もいない。
私たちが行ったときに
隣町の(他のNGO担当だから今日はここでは食糧をもらえない)
おばあちゃんが2人ほど直訴にきたくらいで、
あとはスムーズに
登録も、チェックも、食糧配給も進んでいた模様。
普通だと女性が食糧を受け取るのだけれど(よその国の場合)
ここだと文化的な事情から配給受け取りはほとんど全てが男性。
NGOの職員も圧倒的に男性が多くて
とにかくパブリックシーンに女性がいない。

粛々ともらって、粛々とロバに乗せて
粛々と去っていく。

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怒号も混乱も悲鳴もない最前線。
全ての食糧配給がこう行くといいのだけれど。

とりあえずの第一目は
人の名前と、場所の名前と、状況を把握するのが課題。
その合間に写真をとりつつ、受益者(被災者)の声を聞いて
プログラムの進行具合と仕事のやり方を理解する。

よその国の経験が役にたつこともあるけれど
まずはそこにはいったら、そこのやり方を覚えて
そこのやり方を起点に仕事を進めていくのが基本。
郷に入りては郷に従え。
When in Rome, do as Roman do.
When in Pakistan, do as Pakistan do.

まずは服装、まずは挨拶。
さあ、仕事!に入る前に
やるべき下準備をぐっと凝縮する数日間。
ソマリア時代の上司と、
経験豊かなコーディネーターが一緒だから
ちょっと気持ちが楽ではあるんだけれど、
スタートダッシュはとても大切。

明日は洪水の現場に入ります。

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本日のほほえましい一枚「一家総出」
by miomiomiomion | 2010-09-20 23:51 | お仕事

新たなる舞台

というわけで早速の現場入り、なわけですが
私の新しい一時的赴任地”ムルタン”をぐぐってみると

亀有にあるカレーやさんがトップ・・・・。

続行して調べてみると

有名なのは「暑さ」「砂塵」「墓場」「乞食」
・・・変化球ストレートに私のハートにヒットするキーワード。

パキスタン第6の都市
・・・なんていうか微妙だよね、第6って。

南アジアで最古の都市の一つ、ハラッパやモヘンジョダロに並んで
・・・ハラッパとモヘンジョダロは歴史で習ったけどムルタンなぜか仲間はずれ

「ムルターンは「ピール(スーフィーの聖者)と聖堂の街」として有名で
街にはバザール,モスク,聖堂や壮麗な墓廟がひしめいている。」
・・・スーフィーの聖者に会えるでしょうか。バザールがあるでござーる!

口コミ情報ももちろん参考にします

ミオ「ムルタンってどんなところ?」
パキ「パキスタンで一番うまいマンゴーがとれるんだよ。」

・・・わ、わーい。

パキ「あ、でも季節終わりだけどね」

・・・洪水情報ください。

ちなみに日本から自衛隊のみなさんが入って活躍されている模様。
アメリカ軍とかヨーロッパ軍とか軍人がいっぱいで

「(援助・軍関係の)外国人だらけ」

とのことです。
私もこの外国人だらけ、に仲間入りするわけね。

それでは、いってきま。
by miomiomiomion | 2010-09-19 15:57 | お仕事

ぱぱぱぱきすたん

到着。

同じ飛行機でイスラマバードについたのが
アラスカ出身のエチオピアにいた女の子と
ポーランド出身のコンゴにいた女の子と
オーストラリア出身のローマにいる女の子と
アルゼンチン出身のドミニカにいる女の子。

女子率高っ←というか100%
しかもみんなほぼ同年代で
初対面なのに、車の中から存分盛り上がり、
合宿にきたようでした。それにしてもみなパワフル!

オフィスについたらついたらで
スリランカで一緒だった
ドイツ人や
イラク人や
ソマリアオペレーションで一緒の
ケニア人や
スーダンで一緒だったアメリカ人や
ぼこぼこぼこぼこ知り合いに遭遇する
極狭やくざ業界。
・・・元彼もいたりとか。
夜ごはん食べに行っちゃったわよ~
やけぼっくり発火とかそういう事態はありませんけど
ぐるぐるぐるぐる世界中で
新しい人にも古い人にも出会い続けるのって悪くないよね。
世界は広いままだけれど、
フットワークが軽くなって広がって、
自分のやれることが増えると
一期一会は二会にも三会にもなってくる。
相手も変わって自分も変わって
また時間を過ごして、考え方を共有するのって
とってもありがたいことだなと思う。
諸行無常で、流れる続ける世の中で
再会できる出会いの妙。

新しいラジオ借りて、パキスタン用のSIMカードもらって
ブリーフィング受けて、挨拶してまわって
一日があっという間。
みんな週末とか全くなくずーっと働いているようで、
話をきいているだけで、ムクムク士気UP。

私も日曜日にムルタンに出発です。
ああ、今日は2日ぶりにまともにベッドで寝られるわ・・・
by miomiomiomion | 2010-09-17 23:22 | お仕事
というわけでソマリア出発が日曜日で
ナイロビ出発が火曜日という慌しいスケジュール。
パキスタン到着が水曜日の早朝。

前の休暇中の溜まった仕事終わってないし
もう1人のオフィサーは2ヶ月の帰国休暇取っちゃうし
ひょーと思っている本日

うちのスタッフが交通事故で

意識不明の重態

ががーん。
ミーティングの最中に事故の電話がかかってきて
政府警察のトップがたまたまミーティングにいて。
セキュリティーオフィサーと
たまたまトレーニングできている
麻酔専門のスウェーデン人のお医者とパラメディックが
現場に急行。私、ナイロビと現場の中間地点で待機。

・・・たまたまたまたまが重なり本当に不幸中の幸い。

2時間ほどの意識不明を経て、
スタッフの意識は復活したのだけれど
予断を許さないということで
うちのオフィスに連れてきて
明日の早いうちに医療避難(Medivac)をするために
結局午後全部取られてしまう。

10時にオフィスに残って仕事をしていたら
天井の扇風機にあたって即死したこうもりが落ちてくる。
30分もしないで今度は足元でもぞもぞ動く15センチのさそり発見。
気を取り直してレモネードでも飲もうと思ったら
お湯の中にハエが浮いてるし。んもー

2週間前机の上で空だったINBOXに20センチくらい積もってる。
・・・全部読まなければならない書類かサインしないといけない文書。

仕事に追われないようにしようと思いつつ、
絶対量が多すぎる。
気力で突っ走るのはよいとして気がついたら夜の一時になっていた
なんにも終わってないけれど今日はこれにて強制終了
by miomiomiomion | 2010-09-09 01:22 | お仕事
舌の根も脇の下も乾かないうちにやってきた
次の課題。どん

パキスタン洪水対応

最初南アフリカにいるときに「ローマに二ヶ月行ってくれ」
って電話かかってきてほくほく帰ってみたら
なんのことはない

パキスタン緊急支援

どこで聞き違えたらローマがパキスタンになるんだ
・・・やっぱりね~なんとなくわかってたんだけどな~
ちょっとだけ夢を見させてくれてありがとう(しぼんだハート)
しかし、ハーフが終わって次のアドレナリン源を探さなきゃと思っていたら
空から降ってきた次のチャンスではある!

クエッタ(←やばい場所)もしくはムルタン(←洪水の現場)で
事務所の指揮をとるそうです。
今年2回目、人生3回目のパキスタン。
なんか戻ってくる予感はしたけどこんなに早いとは。
10月からナイロビに家借りて、彼も来て住むから楽しみ~と思ってたんだけど
買った車は、前の持ち主が出発前日に事故って大破するし(お金返してもらったけど)
今度は私パキスタンだし、なんていうか宇宙の磁力が
私を「穏やかで満ち足りた生活」から引き剥がそうとしているようにしか思えない・・・
しかしまぁ人生はドラマチックにアドリブでいくべし。
そういえばドラマチックが止まらないという曲があったな(By CCB)と思ったら
「ロマンティックが止まらない」の間違いでした。

そんな無駄な調べ物している前に仕事終わらせなきゃ・・・

というわけで来週から消化物展示場@パキスタンでお楽しみいただきます。
サラーム。
by miomiomiomion | 2010-09-07 18:11 | お仕事

月月火水木金金

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破れた窓から覗く好奇心のかたまり

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中央ソマリア中に、広がるIDP(国内避難民)キャンプ
こんなところに?という場所に
こんな状態で住んでいる。

モガディシオや国境沿い、紛争を避けて
たどり着いた先に待っている生活も決してラクではない。
こういうキャンプに10年とか15年とか住んで
こんな一つのテントに
本当にどうやって”収容”するのかわからないのだけれど
3つの家族が住んだりしている。
子どもは当然こういう環境で生まれている。

輝く笑顔
強い生命力
人間の可能性

そんなきれいごとだけでは形容できない
言葉を超越した重い現実がそこにある

こんなキャンプでも、場所代一ヶ月5ドルを徴収する大家がいて
水の管理人が一バケツ10円の費用をとったりして
だんだんとコミュニティーが形成されている。
キャンプ内で掘っ立て小屋のレストランができたり
お茶屋ができたりする。

治安悪化はここでも顕著だから
「テロリストの可能性」を名目で
18歳から30歳の働き盛りの男性がまとめて
いきなり警察に連行されて、
300キロ先のとなりまちまで
トラックで送られて、結局さらに南下して置き去りにされたり
風が強くて外で料理をしている最中に火が燃え移って
その一角が一瞬にして燃えたり
鍵も塀もなんもないからレイプの被害が続出したり
重度の栄養失調児がいても200キロ先の病院まで
連れて行くお金がなかったり

とにかくどこにいってもいつまでいても
問題が転がっている。
私たちができることなんて大海の一滴、焼け石に水
でもね、それで助かる人がいるのだから働かなくては。
エマージェンシー(緊急援助)の段階でやるのは
社会の救急法。
息をしていない人に向かって
健康のための心得を説いても仕方がないように
私たちの今の仕事は
ここのコミュニティーの心臓マッサージ。
点滴(食糧)で医師(復興・開発)に次ぐまでの延命措置なのだ。
前にテレビで言ったことだけれど
「米百表」の精神論は必要だけれど
今必要なのは、目の前のお茶碗に入った米。
そしてそれを続けること。
将来のために準備をするための基礎体力と頭脳と気力をつけるための
毎日の栄養摂取。

一つの問題を片づけるうちに、5つの問題が降ってくる環境。

でもこういう環境にいる自分が大変だなんて思わない。
買い物もできないし、ショッピングする場所もないけれど、
おしゃれもしないし、スパもないけれど、
人間の汚さとか美しさとか弱さとか強さとかいじきたなさとか思いやりとか
180度違う「人間たるもの」が一緒くたに雑然と混在するこの場所で
今を生き抜く人たちと一緒に、これからを作る仕事をしていると
本当に疲れないの。
うんざりするような機能不全の官僚主義だったり
システムだったり、極度にポリティカルな人間関係に
辟易することはあるけどね。
フィールドに出ると毎回
「よし、これをしよう」と上向きでポジティブな気持ちががーっと充電される。
原点回帰ってとっても重要と思う。
私が仕事をするのは昇進のためでもお金のためでもない。

そりゃ、私はいつまでもソマリアにはいないけれど
今ここに来られたことを感謝して
自分のもっているもの、考えていること、やりたいこと
最大限総動員して動きたいと思う。
フィールドにいるととにかく書くこと、考えること、やることが多くて
休もうとかリラックスしようとか全く考えない。

食後に映画を楽しむ余裕はあるけれど、
そして隠しておいたチョコレートを
12時すぎにこっそり食べたりもするけれど、
そして休暇も十分もらえるわけだけれど
自分がここにいる間は、心をこめて
ソマリアのために24時間7日仕事をしたい。

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きっと仕事に汗と涙した日々を懐かしく思い出す日が
そして胸がせつなさで痛くなる日が来るんだろうなと今からちょっと心配している。
何かを達成できる環境ではないのだけれど
目の前のニーズに向かって全力でぶつかれるこんな環境はなかなかない。
by miomiomiomion | 2010-08-06 02:14 | お仕事
セキュリティー強化のために
事務所の壁を拡張して厚くしている仕事を
地元の建設会社(というかグループというか)に頼んだのだけれど
先週帰ってきたら、どうみても10から13歳くらいの男の子が
おじさんに混じって働いている。
セメントをまぜたり運んだり、壁をぬったり。

児童労働ではないか

学校は?と聞いたら(もちろん英語はしゃれべない)
学校には行ったことがない、という。
で、1人のおじさんの息子らしいんだけれど、
人道機関の端くれとして12歳(仮)を働かせるわけにいかないから

「ちゃんと学校にいかせてあげなさいよ」と言ったんだけれど
今度は一日中仕事をしないでぼーっとしている。
そうしたら、うちのスタッフに

「彼はああやって仕事を覚えて、独立して生きていくんだから
修行の機会を奪ってはだめだよ。理想論で食えるわけじゃないんだから」

と言われてしまう。
確かに、就業を禁止したところで、
親が学校に行かせるとはとても思えないから、
親と一緒に仕事を覚えたほうがいいというのは一理ある。
無政府のここじゃ、「義務教育」というコンセプトもないわけだし。
さすがに大都市のオフィスじゃこういうことないけれど
フィールドに行くと、お茶を出してくれるおばさんがお休みで娘が働いていたり
ガードにお昼ごはんをもってきたり、水汲みにいかされているのが
8歳くらい子だったりするし、
学校行け行けと無責任にけしかけるだけでは
状況は全く変わらない。

世界を変えるってのは言うほど簡単ではない。

もう一つ、世界を変えるのが簡単でない理由が
はびこる機能不全の官僚主義。
今日もとあるシステムがあって、全然うまく機能してないから
では違うシステムを作ろう!と提案したら
「One UN policyに従って、Workable solutionをみつけないといけない」
なんて、全く内容がない机上の大空論が返って来る。
だーかーら、この一年、いろいろやってみて、
そのポリシーがうまくいかないんだから
うちらは別行動するべきでは?と言ってみたんだけれど、
今度は、「おまえはNarrow perspectiveだ」と非難される。
そりゃOne UN policyでうまくいけばいいよ、
でもいかないんだから他のやり方でやろうという提案のどこが
狭い見解なのか、私には全くわからない。
こういうところで、がんばってぶつかっても何にも生み出さないから
黙る術は覚えたけど(ストレスたまるけど)
で、全然うまくいってないポリシーに従って
問題が拡大するのは目に見えている。
で、問題が拡大したらきっと
「おまえの管理不行き届きだ」とか言われるんだろうな。

納得いかないことは日々あります。
むきーという感情ドクマの噴出は今もあるけれど
一つ覚えたのは、相手を否定しないこと。
おまえは頑固だとか馬鹿だとか言われた・言うことで
解決できることはなにもない。

で、代償策としてとある人に
ちゃかしてぐちったら、
いらぬ正義を発揮されちゃって
その人全く悪気がないのはわかってるんだけれど
カントリーディレクターやらセキュリティーやら偉い人に
転送されて、全然期待してないフォローアップをされて
あちゃーとなってしまった。
「It takes bloody time as usual.
ホリデーにいってるおえらいさんを待たないといけないんだってさー
ここにいると無駄に忍耐力つくよねー?」みたいな
全然自己検閲されてない愚痴が白日のもとに・・・
いやはや悪気がないから余計にたちが悪い。
Today wasnt really my day....

どんまいどんまい
by miomiomiomion | 2010-07-26 23:39 | お仕事

今そこにある諸行無常

うちの要になる食糧はオフィスから車で30分くらいで
”国境”(←公式なものではない)を隔てた南部にあります。(オフィスは北部)
ですので、途中でセキュリティーガードを変えたり、車乗り換えたり
めんどうで、お金もかかるんですが月に2回はちゃんと視察にいって
仕事がちゃんと行われているかチェックします。
今日じゃなくて、水曜日に行ったんですけどね
写真アップデートするのが週末になりました。

500トン入る倉庫が16あるから
全部で8000トンのキャパがあるんだけれど、
実感なかなかしにくいですね、
広さだったら後楽園とかディズニーランド何個分とか言うんでしょうけど
重さだとどうなんですか。
成人のアフリカゾウが7000キロだとして
アフリカゾウ約1143頭分。
やっぱりわけがわかりません。絶対ここにアフリカゾウ1143頭も入らないし。
閑話休題現在、ほぼ6500トンくらいの食糧が保管されてますが

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何にももうすることがないほど、きちんと仕事がしてあります。
とにかく、50キロの穀物袋と25キロのCSBが
幾何学的にどどーんと積まれているその様は
見事です。なんていうか、
路線としてはピラミッドなんかと一緒。
無駄のない肉体労働の集約された究極の美。
人が一つずつ、トラックから袋を担いで、
数時間かけてせっせと積み上げていくのだけれど
無言でせっせとつまれていくその様は
もう「職人芸」としかいいようがありません。
まず私は50キロの穀物袋担ぐのからして難儀ですが
それを横にずらーっと並べて(列ごとに向きをかえて)
その上からまたずらーっと列ごとに向きを変えて並べて
体にしみこんでいるかのようにモクモクと仕事をするのです。

終わったあとの倉庫をみると

芸術の域

に達してます。彫刻の森美術館の意図が不明な一部のオブジェより
そのできた背景まで知っているので、より深いため息を誘います。

しかも来週になったらあっさりまた崩して
今度は各配給場所に「出荷」しなければいけません。
一時的な保管をするだけなのに
いいかげんに積んだら入らなくなってしまうので
きちんと仕事をせざるをえないという
芸術なるも諸行無常な現場。
こんなにきちんと詰まれたものを
また崩さないといけないなんて
そしてそれを毎月のように繰り返すのです。

非の打ち所なく詰まれた穀物袋だけではなくて
無駄な脂肪のない、見事な筋肉をつけた細マッチョな
ソマリア人のお兄さん(だけじゃなくておじいさんもいる)も
非常に美しいです。
仕事の邪魔になるので、カメラはむけないで
こっそり観察します(笑)
by miomiomiomion | 2010-06-26 23:38 | お仕事